第1子妊娠を発表した歌手のアンジェラ・アキさんが、ユニクロの新CMに出演することが明らかになった。今回がCM初出演のアンジェラさんは、石川さゆりさんの演歌「津軽海峡・冬景色」をピアノで弾き語りし、情感たっぷりに歌い上げるという。新CMは20日から全国で放送される。

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　新CMは、ユニクロの秋冬シーズンを代表するニット「エクストラファインメリノ」をPRするもので、アンジェラさんをはじめ、シンガー・ソングライターの山崎まさよしさんも出演する。CMでは、「ことし、いいセーターに出会ってください。」をキャッチコピーに、アンジェラさんらに「わが心の歌はなんですか？」と質問。「アンジェラ・アキ」篇では、アンジェラさんがピアノで「津軽海峡・冬景色」を、「山崎まさよし」篇では山崎さんが「浜辺の歌」をギターで弾き語りする。山崎さんがユニクロのCMに出演するのは3回目。

　撮影は、8月下旬に東京都内にある300坪のスタジオで行われた。スタジオの真ん中に楽器をセットし、弾き語りするアンジェラさんらを順番に撮影。楽器以外に何も置かないシンプルなセットにすることで、情感たっぷりに歌うアンジェラさんらの存在感やライブ感を演出したという。初のCM出演のアンジェラさんは、最初は緊張気味だったものの、ピアノの前に座ると顔つきが一変し、堂々としたたたずまいで透明感のある歌声をスタジオいっぱいに響かせたという。

　アンジェラさんは、「『津軽海峡・冬景色』という曲は、自分にとっても心の歌だし、こういうセーターを着て自然体でいることもふるさとに帰るようなイメージです」とコメント。また、普段からユニクロのセーターを着ているというアンジェラさんは、「自然体でPV（プロモーションビデオ）みたいな感じに撮れるのかなと思ったので、最初は違和感があったんですが、最終的にはしっくりきてすごくうれしかったです」と喜んだ。

　一方、山崎さんはスタジオ入りするやいなや、数時間前までアンジェラさんが歌っていた「津軽海峡・冬景色」をアカペラで歌うなどして現場を盛り上げた。山崎さんは、撮影のために3本の私物ギターを実際に弾き、CMの世界観に最もふさわしいガットギターを選択したという。小学校の音楽の授業などで歌われれる「浜辺の歌」を選曲した山崎さんは、「やはり昔からずっと歌い継がれている歌の方が今の自分が歌う曲としてもしっくりくるし、その歌を聞いてくれる皆さんの気持ちにもフィットするのではないかと思いました」と話し、「音楽仲間からも、日本でずっと受け継がれてきた歌をみんなで歌わないかという話が挙がっているんですよ」とアピールした。（毎日新聞デジタル）