自らの病を押しながら音楽スタジオを手作りし、近所の若者にそのスタジオを無料で開放、彼らの夢を支えた、沖縄の一人の弁当屋の男の感動の実話を映画化した「天国からのエール」(熊澤誓人監督)が全国で公開中だ。98年、沖縄県本部町で弁当屋を営んでいた仲宗根陽さんは、近所の高校生の夢を応援したいと音楽スタジオを作った。ときに父のように、ときに兄のように接する仲宗根さんは、やがて、そこに集う高校生たちから“ニイニイ”と呼ばれる存在となっていった。ところが05年、仲宗根さんは病に倒れる。余命を知りながら若者たちを支え、また仲宗根さんを慕った若者たち、そして、彼らを見守る家族の姿が、沖縄の明るくのびやかな風景を背景に描かれていく。
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仲宗根さんをモデルにした主人公・大城陽を演じる阿部寛さんは、3日間で7キロも減量しこの役に挑んだ。陽の妻・美智子を演じるのはミムラさん。陽に支えられ、ミュージシャンになるという夢に向かって邁進(まいしん)する高校生バンドのメンバーには、桜庭ななみさん、矢野聖人さん、森崎ウィンさん、野村周平さんら期待の若手がそろった。
実際の「あじさい弁当」と音楽スタジオ「あじさい音楽村」、そして本部町内で撮影され、主題歌「ありがとう」を「あじさい音楽村」出身のアーティスト、ステレオポニーが歌う。仲宗根さんの熱意と深い愛情がひしひしと伝わってくる作品だ。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(毎日新聞デジタル)
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