はやぶさ:映画でJAXAを完コピ 堤監督と井上Pが製作秘話明かす

映画「はやぶさ/HAYABUSA」の一場面 (C)2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ
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映画「はやぶさ/HAYABUSA」の一場面 (C)2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ

 公開中の映画「はやぶさ/HAYABUSA」の堤幸彦監督と井上潔プロデューサーが17日、東京都内の会場で行われたティーチインに登場。堤監督は、衣装から小道具に至るまで徹底的に“完全コピー”したことに触れ「美術さんは本当に小さなことにもこだわってくれた。わかりやすくするんだったら誇張もできるけれど、それはやめて本物と同じにしようということになり、研究者の方が見ても納得してくれるものになった」と語った。

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 映画は、竹内さん演じる宇宙科学研究所(現宇宙航空研究開発機構=JAXA)スタッフの恵を中心に、小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトの7年間にわたる挑戦と苦闘の日々を、実話を基に描く。恵をスタッフとして迎える的場教授を西田敏行さんが演じるほか、高嶋政宏さん、佐野史郎さん、鶴見辰吾さん、山本耕史さんらが出演する。

 井上プロデューサーは「JAXAのスタッフの方と台本の打ち合わせをしたのですが、夜の10時から始めて、朝の6時までやったことがあります。(JAXAの人から)事実をしっかり映画化してもらいたいという熱意を感じました。僕たちも映画人としてへこたれない気質はもっているつもりですが、JAXAの方々も本当にへこたれない素晴らしい人々だと感動しました」と話した。

 堤監督は「バラエティーに富んだはやぶさファン層を作りたかったので、カップルが結婚したり、生瀬勝久さんが演じるオタクファンが最後には就職したり、はやぶさとともに成長する様を描きました」と映画に込めた思いを語った。また「井上プロデューサーは福岡出身、私は名古屋出身なので、主人公が九州の方言を話していたり、カップルの部屋には愛知工業大学の『AIT』の文字があるんです」と“小ネタ”も披露。観客は熱心に2人の話に聴き入っていた。(毎日新聞デジタル) 

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