市川海老蔵:御園座公演の合間に舞台あいさつ “娘”からの手紙に感慨深げ

「一命」舞台あいさつに登場した市川海老蔵さん(左)と三池崇史監督
1 / 1
「一命」舞台あいさつに登場した市川海老蔵さん(左)と三池崇史監督

 歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが23日、名古屋市内の映画館で開かれた3D時代劇「一命」(三池崇史監督)の舞台あいさつに御園座(名古屋市中区)での舞台の合間を縫って駆けつけ、娘役の満島ひかりさんから「父親役である海老蔵さんの立ち姿を、その大きな背中を見ているだけで、気持ちが凛(りん)としました。同じ映画の中で生きていることを、誇りに思います」という手紙が披露され、感慨深げな表情だった。

ウナギノボリ

 映画は、1958年に発表された滝口康彦さんの「異聞浪人記」を基に三池監督が3Dで映画化。原作は1962年に仲代達矢さんの主演映画「切腹」として映画化されている。浪人の津雲半四郎(海老蔵さん)と千々岩求女(瑛太さん)は、それぞれの事情で生活が困窮していたが、愛する人との生活を願い、武家社会に立ち向かっていく……という物語。

 海老蔵さんは「時代劇が日本で減っている中、三池監督や瑛太君や満島さんや役所(広司)さんら素晴らしい俳優さんとこの映画に出られたこと、こうやって皆さんに見ていただけることを本当にうれしいことだと感じています」とあいさつ。三池監督は「お話がお話なので、いまどきの映画は見やすい方が楽ですが、この半四郎の見た世界を体験してほしいと思います。また坂本龍一さんの音楽が皆さんを静かに引きずりこんで、感情をもてあそばない音楽なので、皆さんの感じるままに楽しんでいただいて、気に入っていただけましたら、他の方にもお声をかけて応援していただければと思います」と映画をアピールした。(毎日新聞デジタル)

映画 最新記事

MAiDiGiTV 動画