生田斗真さんが光源氏役で主演する映画「源氏物語」(鶴橋康夫監督)の東京プレミアイベントが7日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)であり、生田さんら出演者8人が記者会見に出席した。生田さんは「『源氏物語』の世界観は絶対に日本でしか作れないものです。世界に誇れる作品になった。世界の映画館でかかればすごく幸せです」と胸を張ってあいさつした。
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映画は、脚本も担当する高山由紀子さんの小説「源氏物語 悲しみの皇子」(角川書店)が原作。「物語の中の光源氏の世界」と「物語を書いた紫式部の世界」が入り交じり、その間を陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明が行き来し、夢と現実が交錯する奇想天外な“スペクタクル源氏物語絵巻“を、映画「愛の流刑地」(06年)の鶴橋監督が描く。会見には、紫式部役の中谷美紀さん、光源氏の母・桐壺役と義理の母・藤壺役の真木よう子さん、正妻・葵の上役の多部未華子さん、愛人・夕顔役の芦名星さん、愛人・六条御息所役の田中麗奈さん、安倍晴明役の窪塚洋介さん、藤原道長役の「少年隊」の東山紀之さんが登場した。
数々の俳優が演じた光源氏を演じることについて、生田さんは「映像を見てしまうとプレッシャーに打ち負けてしまいそうだったので、あえて何も見ずに撮影に臨みました」と話した。かつてドラマで光源氏を演じた東山さんは「僕を見ても勉強にならないと?」と返し、生田さんを困らせたが、生田さんの演技については「とてもいやらしくていいと思いますね。斗真は特にうちの事務所の中でもそういう演技がうまい。彼しかいないと思います」と生田さんを励ました。
女優陣に生田さんの印象を聞くと、真木さんは「禁断の恋に苦しみながら生田さんを見たので苦しかった。かっこよかったです」と話し、多部さんも「とても美しかったです。生田さんがいい緊張感と和やかなムードにしてくださった」と感謝した。芦名さんは、生田さんの演技に「熱い方だなあ。お芝居にまっすぐでかっこよかったです」と話した。田中さんは「感情をぶつける役でしたが安心できました」とうなずき、中谷さんは「この光源氏ならほれてしまうだろう」と大絶賛だった。
映画は12月10日に全国東宝系で公開。(毎日新聞デジタル)
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