五十嵐圭選手:「スラムダンクに影響」 “イケメン”バスケ選手の原点語る 今期NBAの展望も

三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ所属の五十嵐圭選手
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三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ所属の五十嵐圭選手

 米プロバスケットボール「NBA」の「2011−2012シーズン」が25日(現地時間)に開幕し、WOWOWでは、開幕戦を生中継したほか、今後の注目カードも放送する。26日、同局の情報番組「ザ・プライムショー」に出演し、NBAの見どころを語った日本バスケットボールリーグ(JBL)三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ所属の五十嵐圭選手に、今期のNBAの展望やバスケットボールの魅力、出合いなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 NBAをよく見ているという五十嵐選手は、その魅力を「世界最高峰の舞台で、技術のある選手が“魅せる”バスケットボールを行い、高いレベルの中でもエンターテインメント性を兼ね備えているところ」と語る。25日に行われた今シーズンの開幕戦「ヒート対マーベリックス」「ブルズ対レーカーズ」の結果について聞くと、「選手の入れ替わりがあった中で、昨シーズンのチャンピオンであるマーベリックスが負け、またレーカーズも負けた試合だったので、どのチームにも優勝する可能性があるんじゃないかな」と今シーズンを展望した。

 その中で、注目するチームは「マイアミ(ヒート)」といい、「昨シーズン、ファイナルで(負けて)悔しい思いをしている。そういう中で(開幕戦で勝って)いいスタートが切れている」と分析。注目選手については「ブルズのデリック・ローズ選手です。僕と同じポイントガードというポジションで、得点力もあるし、得点しながらも周りの選手を生かすプレーもある。参考にしています」と語った。

 五十嵐選手は現在、JBLの三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに所属。今シーズンは9勝13敗で6位(18日現在)につけている。「出だしはいいスタートを切れたんですけど、中盤で連敗が続いて……。またそこからいい形に持ってこれたりはしてるんですけど、試合によって波があった」とシーズン前半を振り返り、「後半戦は波の少ないゲームをして、まずはプレーオフに出場できるベスト4に残れるように頑張っていく」とコメント。また、個人的には「昨シーズンを超える得点やアシストなどを記録してきたい。それと、ここ2年ぐらい日本代表から離れているので、リーグでしっかり結果を出して、代表に復帰したい」と力を込めた。

 イケメンでまたそのプレーから、人気と実力を兼ね備え、日本のバスケットボール界を牽引(けんいん)する五十嵐選手のバスケットボールとの出合いは小学5年生のときだった。「当時は陸上部だったんですが、僕は新潟出身で冬場は試合があまりなかったので、そのときにバスケ部の人数が少なくて、先生に誘われたんです。そこからでしたね、バスケの魅力にはまったのは」と振り返り、「身長の低い選手や大きな選手が狭いコートの中での攻防することと、他のスポーツにはない、残り1秒あれば逆転できるような試合ができるし、(そういう試合を)見られて面白いと思う」とバスケットボールの魅力を語った。

 また、自身に影響を与えたものとして、大ヒットした井上雄彦さんのバスケットボールマンガ「スラムダンク」を挙げ、「いわゆる『スラムダンク』世代だったので、その当時は影響を受けたものの一つでした。また、マイケル・ジョーダン選手とマジック・ジョンソン選手など日本の中でも人気があったときでもあるし、ストリートバスケットもはやってました。そういったものが、バスケットを始めたきっかけの一つになってますね」と笑顔で振り返った。

 五十嵐選手も注目する「NBA」の「2011−2012シーズン」の注目カードをWOWOWでは、順次生中継。27日午前10時半からは「グリズリーズ対スパーズ」、29日午前9時からは「ヒート対ボブキャッツ」、30日午前9時からは「ネッツ対マジック」などを放送する。また、開幕カードの再放送も実施。26日深夜0時から「ヒート対マーベリックス」、26日深夜3時から「ブルズ対レーカーズ」を再放送する。

<プロフィル>

 五十嵐圭(いがらし・けい) 80年生まれ。福井市の北陸高校から中央大に進学し、03年、日立サンロッカーズに入団。その後、トヨタ自動車アルバルクをへて、10年に三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに移籍。身長180センチで、ポジションはガード。最初に買ったバスケットシューズは布製のものだったという。

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