紅白歌合戦:「ミタ」超えでひと安心? NHK会長「相当の数字」と視聴率に満足げ

 NHKの松本正之会長は5日、同局で定例会見を行い、大みそかの「第62回NHK紅白歌合戦」の視聴率が、午後9時からの後半で41.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得したことについて、昨年、最高視聴率40%を記録した日本テレビの連続ドラマ「家政婦のミタ」を挙げ、「『家政婦のミタ』という“お化け番組”が(視聴率)40%と言われている。そういう評価ですので、41.6%というのは相当の数字だと思っております」とアピールした。

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 紅白歌合戦の視聴率は2000年代に入り、40%を切る年もあったことから、世間では放送前から“ミタ超え”できるかどうかが注目されていた。“ミタ超え”でホッとしたかという質問に松本会長は「大変視聴率が飛び抜けているという意味合いで(ミタの番組名を)申し上げた。飛び抜けた視聴率を紅白が今も確保しながらやっているということが今回示されたということ」とコメント。紅組、白組の司会を務めた女優の井上真央さんと人気グループ「嵐」について「フレッシュで元気があり、4時間半という最長だったが、さわやかにかつ楽しく司会をしていただいた」と評価した。

 また、東日本大震災の被災地での視聴率が仙台地区47.0%、福島地区47.5%(ともに後半)を記録したことについて松本会長は「それぞれの歌手の皆さんが熱唱だった。今までとは違う気持ちで今回の紅白に臨んでおられるということも伝わっていた。そういうこともあって仙台、福島でたくさん見ていただいたのでは。今回のテーマが通じた」といい、「未曽有の災害があった2011年を締めくくるということで被災地の方々を含め、歌を通じて日本全体に夢と希望をお届けすることができたのではないか」と述べた。(毎日新聞デジタル)

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