科学の謎に迫る特別番組「サイエンスミステリー」の第9弾「サイエンスミステリー2012　“カラダと心”見えざる禁断の世界～極限の運命と闘う人々SP～」（フジテレビ系）の収録が9日、東京・台場の同局で行われ、所ジョージさんや女優の比嘉愛未さんらが収録後に会見した。初対面という所さんの印象を聞かれた比嘉さんは、「始まる前は『お茶の間で見てる感覚で』とおっしゃっていたんですけど、やっぱり本番が始まるとキッと切り替えてらして……」と尊敬のまなざし。所さんは「始まる前は帰りのことしか考えてないように思ったでしょうけど、見事に成し遂げる自信があるから、ああいうような発言になるんですよ」と冗談交じりに胸を張り、比嘉さんは「尊敬します……」と感服していた。

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　同番組は、遺伝子や脳科学など最新の研究から人間の真実と愛を浮き彫りにしてきた人気シリーズで、03年に初めて放送されてから数えて第9弾となる今回は、昨年1月の放送に続いて、最先端科学を通じて人間の“見えざる禁断の世界”に迫る。「たった2年間で“老婆の顔”になった26歳の美女」やアフリカで発生している子供だけに起こる原因不明の奇病、昨年1月にも紹介され、反響の大きかった頭部が結合した双生児「タチアナとクリスタ」のその後の物語など5本のVTRで構成され、所さんと比嘉さんが、サイエンスコメンテーターとして生物学者の福岡伸一・青山学院大教授を交えて、スタジオでトークを繰り広げる。

　同シリーズを「好きでよく見ていた」という比嘉さんは、「お芝居以外の仕事はあまりないので、緊張するかなと思ったら、全然緊張しなかった。視聴者の目線でしゃべり過ぎちゃいました。すいません」と苦笑いだったが、所さんは「自分の意見を言ってくれるので助かりますよ。ハキハキ、テキパキ話す方だなと。無難に静かにしてようとしてないのがいい」と太鼓判を押した。

　番組について比嘉さんが「絶望や怖い気持ちになると思うけど、関心を持つこと、知ることが大事だと思う。この番組を見て何かを感じていただけたら」とメッセージを送ると、所さんも「自分とは何か、幸せとは何なのか考え直すきっかけになると思う。家族や親というものの考え方も変わると思いますよ。数カ月に1回、年に1回でも、たまに姿勢を直すのもいいんじゃないですかね」とアピールしていた。

　番組は、28日午後9時～同11時10分の「土曜プレミアム」枠で放送予定。（毎日新聞デジタル）