第35回日本アカデミー賞:「八日目の蝉」が10冠 井上真央「夢かなった」

映画「八日目の蝉」で第35回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した井上真央さん(右)と最優秀助演女優賞の永作博美さん
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映画「八日目の蝉」で第35回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した井上真央さん(右)と最優秀助演女優賞の永作博美さん

 「第35回日本アカデミー賞」の最優秀賞が2日、東京都内で開かれた授賞式で発表され、映画「八日目の蝉」が主演女優、助演女優、監督、作品、脚本など9部門で最優秀賞を獲得した。最優秀主演女優賞に輝いた井上真央さんは「映画に携わった方々が驚くくらいポンポン最優秀賞を取っていかれるので、今は良かったという気持ちでいっぱい」と胸をなで下ろし、「最優秀賞なんてまだ早いと思っていましたが、うれしく誇りに思っています。自分のひとつの夢をかなえてくださった皆様に感謝を申し上げます」と喜びを語った。

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 井上さんは「小さいころテレビで見ていたこの舞台で、『もし受賞したらこういうことを言おう』とか考えていましたが、今は頭が真っ白です……」と言葉を詰まらせながら感動を語った。映画が公開された昨年は「挑戦させていただいた年。今までは感情を出す役でしたが今回は押し殺す役。大変でした。ラストが決まらないといけないというプレッシャーに押しつぶされそうでした」と振り返った。

 最優秀監督賞を受賞した成島出監督は「こんなに愛していただけた映画を作れたのは初めてです」と映画の反響を語り、受賞には「びっくりしました。大勢の協力で、今日みんな賞を取れた。みんな頑張ってくれました。簡単な仕事じゃなかったですが、チームの誰一人かけてもできなかった」とスタッフをねぎらった。同映画は、主演女優、助演女優、監督、作品、脚本、撮影、照明、録音、編集、音楽でも最優秀賞を受賞した。(毎日新聞デジタル)

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