ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は、大ヒットSFアクションの外伝で高い人気を集めている「フルメタル・パニック! アナザー」(賀東招二原案・監修、大黒尚人著、四季童子・海老川兼武画)です。富士見書房文芸グループの森井巧さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
3月でシリーズ累計1000万部を突破した、ライトノベルの金字塔的作品であり、SF学園ミリタリーアクションの決定版、それが「フルメタル・パニック!」(通称「フルメタ」)です。「フルメタ」の一番の魅力は他のライトノベルでは読むことができない、圧倒的なメカアクション、熱き男たちのバトル、そして可愛くもりりしいヒロインたちの活躍だと思います。
その「フルメタ」の作品世界から十数年後を舞台としているのが、この「フルメタル・パニック! アナザー」(通称「フルメタアナザー」)です。未読の方は“アナザー”と聞くと、本編を知らないと入りにくいのでは?と思うかも知れませんが、そんなことは全くありません! むしろ、これまで「フルメタ」は巻数が多くて入りにくいな、と思っている人にこそ読んでいただきたいです。もちろん、「フルメタ」を知っている人にはニヤリとするシーンも散りばめられています。
−−作品が生まれたきっかけは?
僕は5代目の担当(驚き)なので、「フルメタ」が生まれたきっかけはわかりかねますが(賀東さんが話しているエピソードはこれまであると思いますが、今回は割愛させていただきます)、「フルメタアナザー」に関しては、弊社上長のK氏が、賀東さんに「フルメタの世界観は、このまま終わらせてしまうにはやっぱり惜しいです! 誰かに執筆してもらう形で、メカ主体の外伝的な企画をやるのはどうでしょうか?」と提案したことから始まりました。
そこで、「新人にチャンスを!」という賀東さんのお話から、ファンタジア大賞に応募していて、惜しくも落選しましたが、アクションやミリタリーに定評のあった大黒尚人氏(ホセ・サントス。なぜホセなのかは「フルメタアナザー」1巻をご一読ください!)を起用しました。ちなみにホセは、富士見書房の近くのコンビニでバイトしています(笑い)。
−−作家さんとイラストレーターさんはどんな方でしょうか?
賀東さんは非常に兄貴肌な方で、いつもいろいろと教えていただいています。ミリタリーだけでなく、映画の知識も非常に豊富で、毎回打ち合わせのたびにおもしろい作品をご紹介いただいています。賀東さんの担当になってから、映画を見る本数がかなり増えました(笑い)。そして、お酒がとてもとても大好きで、一緒に飲んでいると気がつけば丑の刻を過ぎ、ふとすると外が明るくなっていた、なんてこともたまにあります。いや、結構あります(笑い)。
イラストレーターの四季さん、メカデザインの海老川(兼武)さん、渭原(敏明)さんは皆さん本当にプロフェッショナルで、勉強させていただくことばかりです。まさにラノベ界の「エクスペンダブルズ」(笑い)。あ、著者の大黒さんは先ほども少し触れましたが、筋トレが趣味のメキシコ人プロレスラーです(笑い)。
−−編集者として、この作品にかかわって興奮すること、逆に大変なことについてそれぞれ教えてください。
興奮することは、プロフェッショナルな方々に囲まれて、たくさんのことを勉強させていただきながら、作品を作ることができる喜びがとても大きいことですね。そして、1巻発売から10数年たち、今なお多くの方に愛していただいている作品だからこそ、いろいろとチャレンジすることができるので、それも編集者として大きなモチベーションです。もちろん、責任やプレッシャーも重大なので、それが大変なことでもあります(笑い)。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
「フルメタ」は一時期を境に刊行が遅くなったことで有名(?)でしたが(笑い)、まさかの「フルメタル・パニック! アナザー」は2巻からたった3カ月(!)で、3巻を発売(3月17日発売)します。もちろん、3巻もがっちり賀東さんの監修が入っています!
3巻では主人公のライバルが登場。そして、ヒロインとのすれ違いに決着(なるか!?)と、見どころの多い内容になっています。もちろん、毎回お楽しみの新AS(アーム・スレイブ)、ヒロインのコスプレもしっかり登場します。
また、シリーズ累計1000万部突破記念ということで、キャンペーンも実施中! 詳しくは富士見書房HP内「フルメタル・パニック!」特設ページをご覧ください!
他にも、ニュータイプエース(角川書店)で連載中の、コミカライズ版「フルメタル・パニック! アナザー」1巻(角川コミックス・エース)を3月26日発売したり、ドラゴンエイジ(富士見書房)で連載中の本編コミック「フルメタル・パニック!Σ」が最終章突入で、最新17巻を4月9日に発売したりと、「フルメタ」ワールドはますます広がり続けます! この先、まだまだビッグサプライズもお伝えすることができるかと思いますので、これからも「フルメタ」そして、「フルメタアナザー」をよろしくお願いします!
富士見書房 文芸グループ 森井巧
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