俳優の向井理さん主演の連続ドラマ「ハングリー！」（関西テレビ、フジテレビ系）が20日、最終回を迎える。向井さんは「撮影現場は実際のオンエアの雰囲気そのままで、毎日が楽しくて、本当に壁のない現場だった」と振り返り、「『ハングリー！』っぽい潔さがある結末に期待してください」とコメント。毎回自ら調理していることで話題の料理シーンでは、テリーヌに初挑戦している。

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　同ドラマはプロミュージシャンの夢から一転、実家のフレンチレストランを継ぐことを決意した主人公の英介（向井さん）が、新たな夢に向かって、現実と向き合いながらまい進する姿を、恋愛や仲間たちとの交流を含めながらコメディータッチで描いている。瀧本美織さん、国仲涼子さん、稲垣吾郎さん、男性デュオ「ケミストリー」の川畑要さん、塚本高史さん、三浦翔平さん、アイドルグループ「Sexy Zone」の佐藤勝利（しょうり）さんらが出演している。

　「現場は毎日楽しかった」という向井さん。川畑さんが現場にあるオリーブオイルとイモで作ったポテトチップスなどを食べることもあったという。思い出深いエピソードを聞かれると「作った料理が思い出深い」と語り、「一番苦労したのはオマールエビで、生きている状態から半身を炒めるまでをスッとワンカットで撮って、初めてだったので大変でした」と振り返った。また「寒いのが苦手」といい、川沿いにあるレストランの外観での撮影や、箱根でのロケ撮影のほか、「クランクインの日もすごく寒かった。きつかったですね」と話している。

　同作品に出演するにあたり「単なるサクセスストーリーは嫌だ」と思っていたという向井さんは最終回の見どころを「こんなの現実じゃありえねーって思うところも多少はありますけど、自分たちの身の丈に合った着地点を見つけていると思います。そこに少しでも共感してもらえれば嬉しいですね」と語っている。また英介風に視聴者へのメッセージをと求められると「また、いつか……俺が、もっとうまいもの食わせてやる」と続編を期待させるような意味深な言葉を発していた。

　最終回は、英介が「フランスで修業した後、自分の店を任せたい」という麻生（稲垣さん）の誘いを受け入れ、2年後にまた一緒に働くという希望を胸に賢太（塚本さん）や剛（川畑さん）と別れる。そして英介はまりあ（国仲さん）との関係でも決断を迫られ、一方、千絵（瀧本さん）は英介への片思いに疲れ、拓（三浦さん）の愛情に応えようとするものの、英介のことが忘れられない……というストーリー。午後10時10分～午後11時14分の10分拡大版で放送。（毎日新聞デジタル）