コミックス累計3300万部を発行する三浦建太郎さんのマンガが原作の劇場版アニメ「ベルセルク 黄金時代篇1 覇王の卵」(窪岡俊之監督)が、6月4日にフランスで開催される世界最大のアニメ映画の祭典「アヌシー国際アニメーション映画祭」に選ばれ、公式出品されることが25日、明らかになった。窪岡監督とアニメーション制作のSTUDIO4℃にとって、同映画祭への出品は、窪岡監督が絵コンテと演出で参加した09年の「Genius Party 上海大竜」以来。同映画祭の担当者は、同映画について「キャラクター描写が素晴らしく、驚異的なアニメーション。ストーリーや音楽も叙事詩的」と絶賛のコメントを寄せている。
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1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立して設立された「アヌシー国際アニメーション映画祭」は、アニメーションを専門に扱う世界最大のアニメーション映画祭で、毎年6月にフランスで開催されている。日本の作品では、長編では「カラフル」や「時をかける少女」、「紅の豚」、「平成狸合戦ぽんぽこ」、短編では「頭山」、「つみきのいえ」がグランプリを受賞している。今年は世界中から長編82作品の出品が決定しており、ベルセルクはアウトオブコンペ部門での出品となる。
「ベルセルク」は三浦さんが「ヤングアニマル」(白泉社)で89年に連載スタート。戦乱で荒廃した架空の世界を舞台に、巨大な剣を使う青年ガッツが、異形の化け物を相手に壮絶な戦いを繰り広げる姿を描いている。劇場版アニメ「黄金時代篇1」は20年以上にわたって描かれた同作をすべて映像化する「ベルセルク・サーガプロジェクト」の第1弾で、ガッツはグリフィス率いる「鷹の団」に半ば強引に入隊させられるが、数々の戦いをくぐり抜けるうちに、2人は信頼で結ばれていく……というストーリー。
続編「ベルセルク 黄金時代篇2 ドルドレイ攻略」は6月23日、「ベルセルク 黄金時代篇3 降臨」は今冬公開予定。(毎日新聞デジタル)
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