俳優の向井理さんが、TBS系のドラマ枠「日曜劇場」(日曜午後9時)で7月からスタートする「サマーレスキュー~天空の診療所~」に主演することが7日、明らかになった。同局での連続ドラマは今回が初主演で、初の医師役を演じる向井さんは「また新たな挑戦ができる」と喜び、「人生初出演のドラマがTBSだったこともあり、思い入れがあります。日曜劇場という歴史と伝統のあるドラマの中で多くの人に何かを感じていただける作品を作っていきたい」と力強く意気込みを語っている。
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ドラマは、標高2000メートルを超えるという厳しい環境に実在する小さな山岳診療所をモデルに、診療所とそれに隣接する山荘で繰り広げられるひと夏の群像劇。診療所と隣接する医師や医学生、看護師が生きる悩みを抱えながら患者と接し、命とはなにか、医術とはなにかを体感していく。向井さん演じる主人公の速水圭吾は、大学病院で将来を期待されているクールな若き心臓外科医だったが、上司からの命令で、夏の間とある山の診療所で患者を診ることになる。速水は進歩した現代医療から切り離された厳しい環境で、医療の原点に立ち返り、変化を遂げていく……という展開。
実際に医療指導を受けた向井さんは「まだ初歩中の初歩の指導しか受けていないので勉強不足ですが、現場でたくさん吸収したい」とコメント。モデルとなった山岳診療所の先生にも会ったといい、「設備の整った病院とは違い、山という特別な環境で診察をすることの相違点や難しさなど、お話を伺ってその状況に合わせた診療の大切さを感じました」と語った。「白衣を着るのは久々ですが、衣装に着られることなく気負わずに演じたいです」とコメントしている。
同局の志村彰チーフプロデューサーは「向井くんはクールに見えて、実は熱い人間ですから、このドラマの主人公が実はあっていると思った」と向井さんの起用理由を明かし、「汗をかきながら必死になる姿や、極限的な状況を突破していく彼の姿を見せたい」と話している。またドラマについては「医療器材や薬が少ない厳しい環境のなか、医師としてどうやって患者を救うのか、医師は何ができるのか。医師としての、人としての原点がテーマ」といい、「この夏、今までにないシンプルで血のぬくもりを感じさせるヒューマンドラマをお届けします」と自信を見せている。(毎日新聞デジタル)
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