注目映画紹介:「ネイビーシールズ」 本物の海軍隊員に本物の兵器 あまりにリアルでクレームも

「ネイビーシールズ」の一場面 (C)2012 IATM,LLC
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「ネイビーシールズ」の一場面 (C)2012 IATM,LLC

 ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害作戦を遂行したことで知られる米海軍特殊部隊ネイビーシールズの活躍を描いたアクション映画「ネイビーシールズ」が22日に公開された。ネイビーシールズとは、米海軍のわずか0.5%の精鋭たちで組織される特殊部隊のことで、テロ対策など国家の最高機密に関わる極秘ミッションを任務にしている。今作では、拉致された中央情報局(CIA)女性エージェントの救出と、その際に押収した証拠品から世界規模のテロ計画が判明。阻止すべく命懸けの任務に就く隊員たちの活躍を描いている。「レッド・オクトーバーを追え!」や「パトリオット・ゲーム」の原作者として知られるトム・クランシーさんが企画に協力した。

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 とにかく、アクションが壮絶だ。最近ではシルベスター・スタローンさんが監督、主演した「エクスペンダブルズ」もすごかったが、それをしのぐほどだ。それもそのはず、隊員を演じているのは本物の現役隊員だからだ。かといって演技が下手では興ざめだし、せりふが棒読みだったらどうする?というこちらの懸念は、映画が始まってすぐに吹き飛ぶ。彼ら実は俳優なんじゃないか?と驚くほどのうまさだ。しかもみなカッコいい。やはり彼らは俳優に違いないと資料のプロフィルを見直すと、主な8人の隊員の階級は、上級兵曹長や大尉、一等兵曹など“本物”だった。

 “本物”は、銃やハイテク兵器、戦術にも及んでいる。あまりにリアルな描写に「機密情報が漏れ過ぎだ」と米国防総省(ペンタゴン)に政治家からクレームが相次いだという逸話さえある。ヘルメットに装着したカメラで撮影された映像が、臨場感を後押しする。その一方で、隊員たちの日常にも目を向け、彼らの素顔や家族愛についても描き出す。監督は、マイク・マッコイさんとスコット・ワウさんの2人。米海軍特殊部隊SWCCを追った短編ドキュメンタリーが、日ごろから自分たちの任務と情熱を映像化したいと考えていたネイビーシールズに評価され、今作のメガホンを託された。22日からTOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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