アイアンマンやキャプテン・アメリカら米マーベルコミックのヒーローたちが集結するアクション映画「アベンジャーズ」(ジョス・ウェドン監督)のジャパンプレミアが14日、東京都港区の六本木ヒルズアリーナで開催され、国際平和維持組織シールドの長官、ニック・フューリーを演じた米俳優のサミュエル・L・ジャクソンさんがレッドカーペットに登場した。ファンの大歓声に迎えられたジャクソンさんは「日本の皆さんは映画のクオリティーをよく分かっている。この映画を気に入ってもらえたらうれしい」と笑顔で話し、日本語で「東京、ありがとう。オリンピックの次は『アベンジャーズ』を見よう!」と呼びかけて会場を盛り上げた。
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イベントには、日本語吹き替えを担当した女優の米倉涼子さん、俳優の竹中直人さんも登場。ワールドプレミアにも参加した米倉さんは「あの活気を味わってから4カ月待ちました。やっとみなさんにお見せできることがうれしい」と語り、担当した魔性の女スパイのブラック・ウィドウ役について「スカーレット・ヨハンソンさんにガラガラ声でやってくださいとアドバイスされたんですが、さすがにそれはできなかった。男性に負けない冷静さと頭の回転で対応できる男らしいセクシーな女性を頑張りました!」とアピール。ウェドン監督は「もう、スカーレットって、誰?っていうくらい、米倉さんは美しい」と大絶賛。ケビン・ファイギプロデューサーも「ぜひちょっとお話しさせていただきたい」と次回作のオファーをにおわせた。
ジャクソンさん演じるニック・フューリー役を担当した竹中さんは、ジャクソンさんを目の前にして「僕の大好きなサミュエルの声をやれるなんて、本当に夢のような出来事。いやもう、存在自体にすごく迫力があって見とれてしまいます。まさか自分がこうやって並べると思っていなかった」と大興奮。ジャクソンさんに「もともと出演作ですばらしい俳優だと知っていた。そんな竹中さんなら、この役に命と深みを与えてくれると確信していた」と言われると、恐縮して頭を下げ続けたが、映画の見どころを聞かれると、「もちろん、私が長官を担当していることです」と胸を張り、「サミュエルさんにはちょっと失礼だけど、ぜひ吹き替え版で見ていただきたい!」と呼びかけ、ファンの笑いを誘っていた。
「アベンジャーズ」はアイアンマン(ロバート・ダウニーJr.さん)やキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンスさん)、ソー(クリス・ヘムズワースさん)ら主役級のヒーローたちが一堂に会し、最強のチーム「アベンジャーズ」を結成して、地球最大の危機に立ち向かうアクション巨編。全米で5月4日に公開され、興行収入14億5598万ドルで「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」を抜き、世界歴代で1位の「アバター」、2位の「タイタニック」に迫る人気を集めている。(毎日新聞デジタル)
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