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工藤阿須加:名投手・工藤公康の長男が「八重の桜」で本格デビュー 「充実しています」

テレビ
「八重の桜」に主人公・八重の弟の三郎役で出演する工藤阿須加さん=NHK提供

 プロ野球・西武などで活躍した名投手、工藤公康さんの長男の工藤阿須加(あすか)さんが10日に放送されるNHK大河ドラマ「八重の桜」の第6話「会津の決意」で俳優として“本格デビュー”する。「伸び伸びと、できることを精いっぱいやらせてもらっていますし、充実しています」と元気よく話す工藤さんに、演技への意気込みを聞いた。(毎日新聞デジタル)

 ドラマは、福島県出身で戊辰(ぼしん)戦争の落日、会津の鶴ケ城に500人の女たちと立てこもり、銃を持って戦ったことから“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれ、後に同志社を創設した新島襄の妻となる新島八重(1845~1932)の生涯を描く。主人公・八重を綾瀬はるかさん、八重の兄・覚馬を西島秀俊さん、八重の最初の夫・川崎尚之助を長谷川博己さんが演じる。工藤さんが演じるのは、八重の弟の三郎。偉大な兄、型破りな姉の背中を見ながら育った末っ子で、鳥羽・伏見の戦いで重傷を負い、収容された江戸藩邸で死去する。

 工藤さんは現在、大学2年生で、子どものころから「野球には興味がなかった」といい、プロのテニス選手を目指していたが、高校1年生のときにけがのため、プロになる夢を断念。子どものころから演技や注目されるのが好きだったこと、父から「一人前になるなら人生を決めろ」といわれたことをきっかけに、俳優を目指すようになったという。これまでテレビドラマ「理想の息子」(日本テレビ系)などに出演経験はあるが、出番はそう多くなかったため、「八重の桜」が“本格デビュー”となる。

 工藤さんは撮影現場について「最初は緊張していっぱいいっぱいでしたね。でも、西島さんと長谷川(博己)さんには緊張をほぐしていただいています。本当の兄弟みたい」と笑顔で話す。時代劇は初めてだが、日本舞踊を習っていたこともあり、所作に苦労することはほとんどなかったといい、家ではかまをはいて正座をしたり、歴史の勉強をしながら、役に挑んでいるという。また、ドラマの舞台である会津に行ったといい、「すごくいいところ。景色もいいし、住んでいる方々が温かい。これまで旅行に行っても、また行ってみたいと思うことはなかったけれど、通いたいと思いました」と感動したようだ。

 これまでの撮影で印象に残っているシーンは「お父さん(松重豊さんが演じる権八)に口答えするシーンですね。僕の父は怖いので、口答えできなかった。(自分の)父に対する気持ちと三郎の気持ちを表現しました」と話す。「怖い」という父・公康さんについては「小さいころから、礼儀やあいさつ、人に対する態度を大事にするように教えられた。体育会系ですね。松重さんに『阿須加のお父さんってどんな感じ?』と聞かれ、『現代版の星一徹です』って答えました」と笑顔で語る。

 今は、「楽しいし、充実しています。毎日、新しい発見があるんです。テニスもそうだけど、やってきたことが(結果として)出る。緊張している暇はないですね。一番緊張したのは(出演者発表の)記者会見です」と語るように日々、成長中の工藤さん。今後、挑戦したい役は「アクションがやりたい。恋愛ドラマはまだいいかな? 合わないんじゃないかな……」と少し照れくさそうに話していた。

 大河ドラマ「八重の桜」はNHK総合テレビで毎週日曜午後8時に放送。(毎日新聞デジタル)

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