吉高由里子:「横道世之介」で好感度アップも複雑

映画「横道世之介」の舞台あいさつに登場した(左から)吉高由里子さん
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映画「横道世之介」の舞台あいさつに登場した(左から)吉高由里子さん

 女優の吉高由里子さんが11日、東京都内で行われた映画「横道世之介」(沖田修一監督)のヒット記念舞台あいさつに登場した。同映画が「大好き」と公言するヒロイン・祥子役の吉高さんは「本当に評判がいいんです」と周囲の反応を報告。「愛にまっすぐな演技がすてき」と司会者にほめられると「私が出ちゃっているんでしょうね。本当に、好感度あげてくれた映画だな」と自画自賛したが、「吉高由里子は好きじゃないけれど、祥子は好きだって言われたこともある……」と複雑な表情を見せていた。

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 舞台あいさつには、沖田監督も登場。吉高さんについて「クランクインのとき、すごく緊張してやっていたので、この映画を本当にいいものにしようと思ってくれていたのが分かった。スタッフさんとみんなで一緒に映画を作ってくれる大人の女優さんだな」と撮影の様子を語り、「今後も映画を頑張って作ると思いますが絶対(キャストに)浮かぶと思います。また一緒にやりたい」とラブコール。吉高さんも「うれしいですし、また一緒にやりたい。両思いになってしまったために、この仕事を続けていかなきゃいけないという重い十字架を背負った。でもうれしい約束です」と、喜んでいた。

 「横道世之介」は、08、09年に毎日新聞夕刊で連載された吉田修一さんの青春小説が原作。09年に単行本化され、10年に本屋大賞3位と第23回柴田錬三郎賞を受賞している。舞台は80年代後半、長崎の港町に生まれた主人公の横道世之介(高良健吾さん)は18歳で大学進学のため上京。嫌みのないずうずうしさと他人の頼みは断れないお人よしで、人がなぜか寄ってくるという性格の世之介の日常やガールフレンドの令嬢・与謝野祥子(吉高さん)ら取り巻く人々との日々を描いている。

 吉高さんは「まだまだこの映画はスタミナがあります。もっと走りたいので、大切な人と一緒に見に来ていただけたら」とPRした。(毎日新聞デジタル)

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