大空祐飛:宝塚番組でナレーション初挑戦「魔法のお手伝いしたい」

WOWOW提供
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 宝塚歌劇団の元宙組トップスター・大空祐飛さんが、WOWOWの情報番組「宝塚プルミエール」の新ナビゲーターに起用され、27日の放送回からナレーションを務める。今回、初のナレーションに挑戦する大空さんに初回収録を終えた感想や、いま改めて感じる宝塚歌劇団の魅力、番組ナビゲーターとしての意気込みを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 大空さんは92年3月に入団。雪組「この恋は雲の涯まで」で初舞台を踏んだ。月組、花組をへて09年に宙組に組替えし、「大江山花伝/Apassionado!! 2」でトップスターに就任。11年には第32回松尾芸能賞・優秀賞を受賞。12年7月に「華やかなりし日々」公演を最後に退団した。

 同番組は、宝塚歌劇団の最新公演情報や舞台映像と出演者のインタビューなどを毎月紹介する情報番組。大空さんにとってナレーションの仕事は今回が初めてだが、これまで、貴城けいさん、湖月わたるさん、春野寿美礼さんといった同歌劇団の歴代トップスターたちが務めてきた番組ナビゲーターに起用された感想を「この番組を通じて宝塚と再びつながれて、宝塚ファンの方に私が何かを伝えることができる場を作っていただけたことをすごくハッピーだと感じています」と喜ぶ。

 記念すべき初回は、古巣の宙組公演ミュージカル「モンテ・クリスト伯」とレビュー「Amour de 99!!−99年の愛−」を特集。後輩の宙組トップスター・凰稀かなめさんと宙組の朝夏まなとさんのトークを中心とした内容を放送する。

 ナレーションの収録を終えた大空さんは、「すごく楽しかったんですが、まだまだ研究の余地はあるなと思いました。回を重ねるごとに少しでもよくなっていけたらと思っているんですけど」と謙虚に語りつつ、「みんな知ってる仲間なので、それぞれのキャラクターや個性をナレーションでうまく生かせたら。硬い感じよりも、自然な感じでちょっと会話っぽくできたらいいかなと思っています」と独自のスタイルで臨んでいる。

 また、番組が発信する宝塚歌劇団の魅力について「女性が思う究極の男性像を女性が演じて、その相手役の女性もより女性の美を追求して演じているっていう意味で、他にはないタイプの舞台だと思うんですね。その特別な魅力は、他では味わえないし、宝塚の舞台に行かないと見られないもの」といい、「退団したことでより実感したんですが、宝塚って本当に夢の世界。以前はその中にいて、今は外から見る自分しか伝えられない言葉もあるかもしれないし、番組で何か宝塚のエッセンスというか、舞台にかかっている魔法のお手伝いというかサポートができたらいいなと思います」と力を込める。

 宝塚歌劇団は、来年でちょうど100周年を迎える。この時期に同番組に携わることを「もちろん今、舞台に立っている人たちが100周年に向けての懸け橋をつないでいくんだと思うんですが、今このお仕事ができたことはとっても光栄だと思います。また違った意味で、歴史を動かしていく歯車の一つに私もなれたら」と改めて意気込みをみせた。

 また今後の夢について「決められたものを決められた場所で何かを作っていくというのはある意味わかりやすくて、迷いがないんですよね。でも、これからは限りなく選択肢があって今まで以上にいろんなことをできるんだと思うから、自分がわくわくすることを見つけていきたい」と新たな展望を語っていた。

 大空さんがナビゲーターを務める初回放送は27日午後5時半からWOWOWライブで放送。次回は、5月25日午後3時半から放送。

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