軍師官兵衛:重厚キャストで「王道大河目指す」 チーフプロデューサー語る

14年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の新キャスト(左から谷原章介さん、黒木瞳さん、柴田恭兵さん、中谷美紀さん、片岡鶴太郎さん)
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14年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の新キャスト(左から谷原章介さん、黒木瞳さん、柴田恭兵さん、中谷美紀さん、片岡鶴太郎さん)

 人気グループ「V6」の岡田准一さんが豊臣秀吉の軍師・黒田官兵衛役で主演する14年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の出演者が10日、同局で発表され、番組の制作統括を務める中村高志チーフプロデューサー(CP)が起用理由を語った。大河初出演となる中谷美紀さんをはじめ谷原章介さん、柴田恭兵さんらキャストについて実力があり、時代劇の経験がある人を選んだといい、中村CPは「奇をてらわず、今まで引き継いできた王道の大河を目指す」「もちろん新しいものも取り入れるが、『これぞ大河』という堂々としたドラマをやりたい」と意気込んだ。

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 今回発表されたのは、官兵衛の最愛の妻、光(てる)役を中谷さん、官兵衛を導く軍師・竹中半兵衛役を谷原さん、官兵衛を悩ませる最初の主君・小寺政職(まさもと)役を片岡鶴太郎さん、秀吉の妻・おね役を黒木瞳さん、官兵衛の父・黒田職隆(もとたか)役を柴田さん。キャスト5人について中村CPは「お芝居の面白さを伝えるために、実力のある方々に、時代劇の経験を持っていて、何もしなくてもたたずまいが絵になるような方々に集まっていただいた。この人達がぶつかってお芝居したらどうなるか、たっぷり皆さんに見ていただきたい」とキャスティングに自信を見せた。

 官兵衛の妻・光について「戦国時代の妻というのは、留守を預かる人。外に出ないで待っていることが多い。なおかつ、おてんばなキャラクターでもある」といい、「所作に詳しくて、お芝居がうまい方。じっとしていても、しゃべらなくても、一人でも絵になる女性」として中谷さんを選んだといい、「大河の華になれる方」と絶賛した。

 竹中半兵衛役の谷原さんについては「岡田さんが官兵衛をやるならと無条件で思い浮かんだ。皆さんにもそう思っていただけるんじゃないかと思う」といい、片岡さんについては「(演じる役柄が)『仁義なき戦い』の山守組組長だなと思ったので、現代の金子信雄は誰だというときに、片岡さんの名前が挙がった」といい、「台本もない中、『山守組長をやってください』とオファーしたらすぐに受けてくれた」と笑顔で明かした。

 ドラマの後半に登場するという黒木さん演じるおねについては、「戦国の女性には、外交とか、政治家の質がある。とくにおねは秀吉が亡くなった後も影響力があった大政治家」といいつつ「女性としてのチャーミングさも持っていて、女癖の良くない秀吉と夫婦げんかをしても楽しく見えちゃうたくましさと美しさがある」とキャラクターの魅力を語り、「スーパーレディーみたいな人なんで、黒木さんがぴったり」と語った。

 官兵衛の父・黒田職隆(もとたか)は大河ドラマで描かれるのは初めてといい演じる柴田さんについて「寡黙で厳しい父で、男の中の男。片岡さん演じる小寺政職の無理難題をじっと受け止めつつ、官兵衛をきちんと育てる理想の父親像にしたい」と期待を寄せていた。ドラマは8月中旬にクランクイン予定で、放送は14年1月から。(毎日新聞デジタル)

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