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ラノベ質問状:「カゲロウデイズ」 中学生女子に人気! 謎の現象の一端も明らかに…

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じん(自然の敵P)さん作、しづさんイラストの「カゲロウデイズ」(KCG文庫)3巻のカバー

 話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は「カゲロウデイズ」(じん(自然の敵P)さん作、しづさんイラスト)です。 エンターブレインのKCG文庫編集部の屋代健さんに作品の魅力を聞きました。

 −−この作品の魅力は?

 「カゲロウデイズ」は、じん(自然の敵P)さんが構想した物語を自身で楽曲にして発表したのが、そもそものスタートでした。ボーカロイドを駆使して演奏されたそれらの楽曲動画群は、ニコニコ動画で再生数1000万超の話題作となりました。それをライトノベルにしたのがKCG文庫「カゲロウデイズ」シリーズです。

 物語は、とある夏の日に出会った少年少女たちが、思いもよらず手に入れてしまった「目」にまつわる能力を武器に、この世界の謎に挑むというものです。2年間引きこもっていた少年・シンタロー、なぜか電子機器の中で活動する少女・エネ、いつも飄々(ひょうひょう)としてとらえどころのないカノ、ひとくせもふたくせもある彼ら「メカクシ団」の面々を束ねるキドといった、読者と等身大のキャラクターたちが、時に面白おかしく時にシリアスに、自分たちを取り巻く不思議な現象や大人たちに翻弄されながらも、世界の謎に立ち向かっていきます。その物語自体が最大の魅力だと思います。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 投稿されていたオリジナル楽曲の動画を見て、ストーリーにとても魅力を感じたのがきっかけです。歌詞の言葉の背後に何かドラマが隠されているような感じがしたのです。こちらから「これを小説にしませんか」とご相談をしたところ、じん(自然の敵P)さんが「ならば長編小説にしたい」と乗ってくださり、企画がスタートしました。

 ストーリーはもちろんですが、それぞれのキャラクターも特徴的だったので、楽曲では表現しきれなかった部分をもっと掘り下げて描写したら、さぞ小説として読み応えあるものにできるのではないかと考えて、執筆を始めていただきました。

 −−読者層は?

 圧倒的に女子中学生が多いのが、ほかのライトノベルとはちょっと違った特徴だと思います。もともと、ニコニコ動画にオリジナル楽曲が投稿されたところから、この作品は始まっていますが、その動画を強く支持していたファンが小説版の読者層にそのままつながっているようです。

 −−作家さんとイラストレーターさんはどんな方でしょうか?

 著者のじん(自然の敵P)さんはミュージシャンであり、ギターもキーボードも華麗に奏でるのですが、とてもシャイな方です。ところが、打ち合わせでストーリー展開を語るときはとても饒舌(じょうぜつ)になります。キャラクターの設定やストーリー展開などが頭にびっちり詰め込まれていて、次々とそれがよどみなく語られるのには、大変驚きました。

 イラストのしづさんは、もともと楽曲の動画の作画を担当されていたこともあり、小説版でもそのまま作画を担当していただいています。ですので、キャラクター造形の面では不安がありませんし、描写にしづさんの意見が採用されることもあるようですし、まさに最強のタッグだと思います。あと、筆が速いのも大変ありがたいです(笑い)。

 −−編集者として、この作品にかかわって興奮すること、逆に大変なことについてそれぞれ教えてください。

 緻密に作りこまれた設定やストーリーの全貌がとてもすごいのですが(乞うご期待です!)、これを文章にし、文庫に作り上げる場に立ち会えるのが、一番の興奮です。

 大変なこと……まさに30日発売の最新3巻は冷や冷やモノの大変な進行でした。じん(自然の敵P)さんのアルバム(29日発売予定の「メカクシティレコーズ」)の制作期間と、4月に横浜と大阪で行われた初ワンマンライブのリハーサル期間に丸かぶりしていたため、事務所とスケジュールを何度も調整しながら、綱渡りのようなタイムスケジュールで乗り切りました。もちろん内容はしっかり作り込まれているので、いままで以上の読み応えを感じていただけると思います!

 −−今後の展開は。

 3巻で、メカクシ団のメンバーたちに「目」にまつわる能力が発現した過去の理由や、謎の現象「カゲロウデイズ」の一端が明かされます。それらのエピソードを足がかりに、物語は一気に展開していきます。3巻以降も小説は続きますので、まさに「目」が離せない展開になると申せましょう!

 −−最後に読者へ一言お願いします。

 いくつものエピソードが並行して描写されていますが、エピソード同士がどこかでリンクしている、とても作り込まれたストーリー構成が「カゲロウデイズ」の魅力の一つです。新たなエピソードを読むたびに発見があることでしょう。お楽しみくださいませ!

 KCG文庫編集部 屋代健

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