脚本家の橋田壽賀子さんの新作連続ドラマ「なるようになるさ。」が、TBSの金曜ドラマ枠で7月からスタートすることが30日、明らかになった。橋田さんが連ドラ新作を手がけるのは、97年10月~98年3月放送の「番茶も出花」(TBS系)以来16年ぶり。「今という時代が、また私に新しいドラマを書かせてくれました」と語る橋田さんが今回描くのは、現代の家族のあり方を問うホームドラマ。また橋田さんは「このところ頻発する目を覆うばかりの事件の元となる社会のひずみにも目を向けながら、優しくて前向きな物語を描きたいと思っております」と話している。
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ドラマは、「居場所を失った3人の若者と、子どもの独立で生きがいを失った夫婦の交流と再生」がテーマで、主演は俳優の舘ひろしさんが務める。舘さんが演じるのは、子どもたちもそれぞれ結婚・独立し、定年を間近に控えた会社役員・長島大悟で、その妻・綾役で女優の浅野温子さんも出演。舘さんと浅野さんが共演するのは、映画「まだまだあぶない刑事」以来8年ぶりで、橋田さん脚本のドラマに2人が出演するのは今回が初となる。
橋田さんの台本のセリフの多さに驚いたという舘さんだが「僕にとって、橋田先生のドラマは非常に遠いところにありました。アクションでもないし、寡黙な男でもない。そのドラマをやるチャンスをいただけるというのは、僕の中では非常に挑戦したい、“ちょっとやってやろう!”という気持ちが生まれました」と前向きにコメント。今回夫婦役を演じる浅野さんとは「オンコ(浅野さん)」「たっちん(舘さん)」と呼び合う仲で、「一緒にいるとなぜかハイテンションになってしまい、力が湧いてきます。きっと楽しい現場となると思います」と期待。浅野さんも「ご覧いただく方に『あの夫婦面白いよね!』と思ってもらえるような夫婦を演じられたらいいなと思います」と意気込んでいる。
物語は、定年間際の大悟(舘さん)に綾(浅野さん)が、長年の夢だった「自宅レストラン」をやってみたいと告白するところから始まる。戸惑いながらも大悟は、綾の夢を陰ながら応援。やっとの思いでオープンにこぎつけたレストランだが、店員として集まってくる若者たちは、それぞれが皆“ワケあり”で、彼らの相談に乗るうちに、実の息子たちの子育てを綾に任せっきりだった大悟は、初めて“家族の力”に気付き始める……というストーリー。舘さん、浅野さんのほか、志田未来さん、安田章大さん、紺野まひるさん、泉ピン子さんが出演する。(毎日新聞デジタル)
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