テレビ質問状:ノンフィクションW「世界を酔わせたワイン醸造師」北海道で米国人がワイン作り

ノンフィクションW「世界を酔わせたワイン醸造師~北海道のテロワールに魅せられて~」の一場面 
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ノンフィクションW「世界を酔わせたワイン醸造師~北海道のテロワールに魅せられて~」の一場面 

 WOWOWは、毎週金曜午後10時に「ノンフィクションW」枠を設け、オリジナルのドキュメンタリー番組を放送中だ。この枠では、見る人を新しい世界へと誘うフルハイビジョンの“ノンフィクションエンターテインメント”番組をWOWOWプライムで毎週、テーマを変えて放送している。6月21日に放送される「世界を酔わせたワイン醸造師~北海道のテロワールに魅せられて~」を担当したWOWOWのドラマ制作部の松永綾プロデューサーに番組の魅力を聞いた。

ウナギノボリ

 −−番組の概要と魅力とは?

 世界中でワイン醸造師として活躍してきた米国人、ブルース・ガットラブさん。1989年の来日以来、国産ワインの品質向上に大きく貢献してきた彼の人生を変えたのは「北海道のブドウ」でした。醸造技術がどんなに進歩しても、いいブドウなしにいいワインは生まれない。最高のワイン造りに人生を懸け、北海道に移住したブルースさんの遠大な夢への挑戦に密着しています。

 −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 まず、世界中のワインを醸造してきたスペシャリストが、新たな可能性を見いだしたのが「北海道のブドウ」だったという点に引かれました。そして、その彼が満を持して北海道に移住し、自分でゼロからブドウを作り、理想のワインを造るという話を聞いて、ぜひその挑戦を追いたいと思いました。

 −−制作中、一番に心掛けたことは?

 北海道という大自然の中で、初めてブドウを栽培するブルースさんはもちろんのこと、ブルースさんを支える地元の農家と交流など、仲間たちと互いに影響を与え、刺激を受けながらよりよいワインを造ろうとする熱意、言い換えれば「魂」の部分が伝えられるよう、心掛けました。

 −−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 今回、春夏秋冬と1年にわたって、ディレクターが長期で北海道ロケをしました。夏は虫が繁殖し、苗に虫がつかないように駆除するのが大変だったのですが、取材クルーも体のあちこちを虫に刺されてしまい、なかなかはれが引かず、大変でした。

 −−番組の見どころを教えてください。

 世界中で理想のワインを追求してきたブルースさんがたどりついたのは、ブドウ栽培から醸造まですべてを自分で行うという決断でした。雪解けを待つ農園風景から、ブドウ栽培や収穫、そして仕込み……。まるでワインを熟成させるかのごとく、じっくりと制作過程を追っています。そしてなにより、魅力的なブルースさんの人柄と、夢を追うひたむきな姿を見ていただきたいと思っています。

 −−視聴者へ一言お願いします。

 北海道の大自然の中で育まれるワインの豊かさを五感で感じていただければと思います。1本のワインを作るのに、驚くほどの情熱と手間がかかっているのを知ることで、ワインの味わい方が変わるのではないでしょうか?

 WOWOW ドラマ制作部 プロデューサー 松永綾

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