大スター不在、低予算で長尺ではない、インド映画としては規格外の映画「スタンリーのお弁当箱」(アモール・グプテ監督)が29日に公開された。貧しい家の子どもの労働問題に切り込む内容だが、小学生たちのはじけるような笑顔とおいしそうなカレー弁当は見ているだけで楽しい。児童映画を撮ってきた経歴のあるグプテ監督が、子どもの生き生きとした表情を切り取っている。
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スタンリー(パルソー君)はカトリック系の小学校に通う明るい少年。クラスの人気者だ。ある朝、ほおにあざをつくって登校した。英語のロージー先生(ディビヤ・ダッタさん)がたずねると、「街でケンカに巻き込まれた」という。スタンリーは、国語のヴァルマー先生(アモール・グプテさん)に目のかたきにされている。ヴァルマー先生は、生徒の弁当を横取りするほどの食いしん坊。スタンリーは貧しいのでお弁当を持ってこられない。級友たちがこっそりとスタンリーに弁当を分けてくれていたが、ヴァルマー先生に見つかってしまい……という展開。
けなげな子供と横暴な大人。そして、おいしそうなカレー弁当。この映画がどんな映画かと問われれば、この三つは外せない。そして、弁当からさまざまなものが見えてくる。インドの格差社会や親の愛情。弁当を分け合う姿からは人と人をつなぐツールとしての側面も見える。4段弁当には、ヴァルマー先生でなくとも胸がときめく。それにしても、大人げないヴァルマー先生の姿には、腹が立つのも通り越して滑稽(こっけい)極まりない。くるっとした目が可愛いスタンリー君役は、実は監督の息子さんだ。自然な子どもの表情にあふれているこの作品は、映画の撮影ということを伏せて、ワークショップとして一眼レフカメラで撮影されたという。楽しいテンポで進み、最後にインドの貧困問題をストレートに突きつけてくる。29日からシネスイッチ銀座(東京都中央区)、梅田ガーデンシネマほか全国順次公開。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
<プロフィル>
キョーコ=出版社・新聞社勤務後、闘病をきっかけに、単館映画館通いの20代を思い出して趣味の映画を見まくろうと決心。映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。
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