売り込め!ご当地キャラ:群馬のわっしー君 住みます芸人アンカンミンカンが推薦

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 47都道府県に住み、地元に密着した活動をしている吉本興業の「住みます芸人」が、有名・無名を問わず“各地でいい味を出している”ご当地キャラを推薦、その魅力を存分に伝えるコラム「売り込め!ご当地キャラ」。第4回は、群馬県に住むお笑いコンビ「アンカンミンカン」が、ご当地キャラ「わっしー君」の、一度見たら忘れられないという独特の魅力を売り込みます。(毎週日曜更新)

ウナギノボリ

 群馬県住みます芸人アンカンミンカンです! 今回、僕たちが大好きな群馬県のキャラクターを紹介いたします! まず皆さんは、全国的にも有名となった群馬県のキャラクター「ぐんまちゃん」をご存じでしょうか。全国のキャラクターの中でも五本の指には確実に入るであろうそのぐんまちゃんの愛らしい姿は、群馬県民はもちろん、たとえ群馬県民でなくとも一度目にしたら愛さずにはいられないはずです。そのぐんまちゃんの陰で、最近ひそかに人気をつけてきているキャラクターがいます。それがこれから皆さんに紹介する、わたらせ渓谷鉄道の「わっしー君」です。今回はこのわっしー君の魅力を余すところなく、皆さんに伝えていきたいと思います。

 わっしー君は「わてつ」の愛称で親しまれているわたらせ渓谷鉄道のキャラクター。同鉄道の名物でもある、大自然の中へお客を乗せて進んでいくトロッコ列車がモチーフで、真っ赤な四角い体、無愛想な表情、どこを見ているのか分からない無感情な瞳。わっしー君はとにかく個性的です。

 僕たちは同鉄道の地元・みどり市で観光大使を務めていることもあり、わっしー君とお仕事を共にすることが多々あります。一日駅長として一緒にイベントを盛り上げたり、ながめ余興場で開催する「よしもと みどり寄席」の幕前で、わっしー君と競演したりもしました。また昨年、沖縄国際映画祭で上映した「JIMOT CM」では同鉄道全面協力の下、わっしー君も出演して大勢の地元の方々と楽しく撮影しました。

 同鉄道の会議で、「わてつ」の次なる戦略の一つとして、キャラクター作りが議題に上ったのが4年前。「とにかく印象に残るものにしよう」という社長の一声から出発して、結果たどり着いた先がわっしー君でした。決してぐんまちゃんのように分かりやすいかわいらしさは持っておらず、どちらかといえばキャラクターにNGとされるであろう「陰」の要素を備え、どこか憂いと哀愁さえ感じるその容姿は、今までのキャラクターの常識を覆しました。良い意味でも悪い意味でも、一度目にしたら二度と忘れることのできない、ねらい通り、強烈に印象に残るキャラクターとなっています。

 時にその個性的な見た目のため、子供を泣かせてしまうことがあるわっしー君ですが、どうかその見た目におびえて泣かないであげてください。わっしー君は、口が開く仕様になっており、まるで舌のように開いた口から線路を出すことができます。お鼻の部分のアンテナで泣いている子供を発見し、口から出した線路に乗ってどこへだって子供を助けに来てくれるんです。あるイベントでわっしー君が熊本県のご当地キャラ「くまモン」と共演した時には、どうしても写真を一緒に撮りたくて、一般のお客さんに交じってちゃんと列に並んだそうです。いいやつなんです。

 もし、わっしー君を見かけた時は、勇気を持って話しかけてみるといいかもしれません。時々、その大きな口からメッセージの書かれた紙が出てきて、答えてくれることがあります。わっしー君は200以上の言葉を覚えていて、時々、会話がかみ合わないぐらいに冗舌です。

 本当に魅力たっぷりのわっしー君ですが、まだまだ語り足りない部分もありますので、ぜひ県内外のイベント会場や、わたらせ渓谷鉄道を利用しに来ていただいて、直接わっしー君に会いに来てもらいたいです。アンカンミンカンおすすめのキャラクター「わっしー君」、その何とも言えない容姿、愛らしい個性を、どうぞ皆さんも愛してあげてください!

 ◇アンカンミンカンのプロフィル

 川島大輔(群馬県みどり市出身)と富所哲平(同)のコンビで06年に結成。NSC東京12期生。群馬県住みます芸人として11年5月から活動している。毎日午後10時からYNN(よしもとネタネットワーク)群馬チャンネル(http://www.ynn47.jp/gunma/)をユーストリームで生配信中。

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