テレビ試写室:「安堂ロイド」 “オタク風”と冷徹 新たなキムタクの魅力

「安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~」の1シーン=TBS提供
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「安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~」の1シーン=TBS提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は13日からスタートするドラマ「安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~」(TBS系)だ。

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 「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督がコンセプトや設定協力で参加しており、ドラマは、現在と2113年が「タイムケーブル」を通してリンクできるようになってしまったというSFチックな世界を舞台に繰り広げられる時空を超えたラブストーリー。パイロットやフリーター、首相と、数々の役柄を演じてきた木村さんが、変わり者の天才物理学者と、100年後の世界から現代に現れた謎のアンドロイドという2役を演じる。

 木村さんが演じる沫嶋黎士(まつしま・れいじ)は、「君を守る」と言ってウルトラマンの必殺技・スペシウム光線のポーズをしたり、あか抜けないスエット姿で恋人との遊園地デートへ行ったり、手を握るのに緊張して力を入れすぎるなど、恋愛に不器用な“オタク風”だ。

 もうひと役のアンドロイドも、人ではないからといって、抑揚なく話すなどの“ロボット”っぽさはなく、目的のためなら手段を選ばない冷徹な性格。木村さんの二つの新たな顔を見られるのが、ファンにはたまらないのでは。

 「SPEC」や「ケイゾク」を手がける西荻弓絵さんが脚本を担当していることもあり、第1話は今後の展開に関わりそうな謎も満載。木村さん演じるアンドロイドが机の引き出しから出現したり、敵か味方か分からない純白のセーラー服の美少女が登場したりと、伏線も多くありそうな予感で、何度見直しても楽しい作品となっている。毎週日曜午後9時放送。(毎日新聞デジタル)

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