The Evangelist:売れっ子デザイナーがプレゼン対決! 「電車で席を譲る人を増やすには?」

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 2人のスペシャリストが登場し、クライアントからのリクエストに応えるプレゼンテーションを展開するWOWOWの番組「The Evangelist プレゼンター チャンピオンシップ」の第4回が20日、放送される。今回は「電車で席を譲る人を増やすには?」をテーマに、「ソニー」の元デザイナーの後藤禎祐さんと、クリエーティブ集団「ライゾマティクス」の代表取締役の齋藤精一さんが対決。対決を終えた後藤さんと齋藤さんに、プレゼンで心がけたことや注目してほしい点について聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 同番組は、視聴者のインターネット投票でレギュラー番組を決める「大人番組リーグ」の一環として2012年11月に放送され、レギュラー化する4番組の一つに選ばれた。全面LEDスクリーンに囲まれた東京・六本木のニコファーレを会場に、クライアントの要望を満たすため、スペシャリストたちが自分や自らのアイデアを魅力的に見せるプレゼン力を発揮し、本気のプレゼンバトルを繰り広げるというもの。司会を元TBSアナウンサーでタレントの小島慶子さん、オブザーバーをホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫社長が担当している。

 後藤さんは、ゲーム機「プレイステーション」シリーズのコントローラーなどの周辺機器や、PC「VAIO」のロゴデザインなどを手がけたデザイナー。一方、齋藤さんはauのCMなどを手がけたライゾマティクスのクリエイティブ&テクニカル・ディレクター。今回のテーマは、2人が番組のオファーを受けた後に同時に発表され、本番は約7分という制限時間が設けられてプレゼンが行われた。

 この日、初対面となった2人。お互いの印象について、齋藤さんは「VAIOの仕事をやりましたので、後藤さんのことは知っています。勉強させてもらいました」とにっこり。一方、「(齋藤さんのことは)知らなかった」と話した後藤さんは、齋藤さんの紹介VTRを見るなり、「手ごわいな……」と感想を話し、「絶対に負けたくない!」と力強く意気込みを語った。

 最初にプレゼンを行ったのは後藤さんで、すでに商標登録済みという足を使ったシステム“足コミュニケーションICカード”「ACICA」を使ったプレゼンを展開。椅子に座った状態でプレゼンを始めたり、小島さんに協力を仰いだりするなど、観客を引きつけるための工夫も行われた。後藤さんは、「これまでのオファーは、今回のような公共性のあるものがなかったので、自分が考えていたことをお話しさせていただく非常にいいきっかけとなった」と振り返った。

 一方、プレゼン前に「2日前に急きょプレゼン内容を変更した」とあえて話すなど、観客の注意を引きつける工夫を行った齋藤さんは、「当たり前かもしれないですが、つかみがあって、問題提起があって、オチがあることを心がけた」とオーソドックスなプレゼンを展開。時折ジョークを交えて観客を笑わせたり、やわらかい雰囲気でプレゼンを行ったりした齋藤さんだったが、会場の特性を活かした「360度の映像環境を使ったプレゼンはできなかった」とことから、「ダイナミックな部分がなかったので、いつも心がけているプレゼンからすると50点」と厳しい自己採点をしていた。

 齋藤さんは、「視聴者の方も 『電車で席を譲る人を増やすには?』というテーマについて一回考えてそれで見ると面白いかも」と提案し、後藤さんも「番組を見た方にとって、いろいろと考えていただくきっかけになれれば」と呼びかけた。後藤さんと齋藤さんのプレゼン対決の模様は、「WOWOWプライム」で20日午後11時~11時半放送。

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