北島三郎:「壁になっているのも悪い」紅白引退会見で理由語る

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 演歌歌手の北島三郎さん(77)が5日、所属レコード会社の日本クラウン(東京都渋谷区)で会見を開き、「50年のひと区切りに一本の線を引いてみたい」と今年の大みそかに放送される「第64回NHK紅白歌合戦」をもって紅白歌合戦から引退すると発表した。

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 北島さんは紅白引退の理由について「いつまでも先輩面して壁になっているのも悪いと思う。若い人に道を譲ってあげるのも先輩のやること。後輩たちが出てくればと思う。芸能界も50年ですごく変わった。誰かが何かをしていかないと変わらないとも感じる」と語った。

 北島さんは会見冒頭、「77歳、この道を北島三郎として52年。それがまもなく52年が終わろうとする年に50回という日本で一番大きな歌の祭典、その半世紀を50年間、たくさんのファンの方からご支援をたまわり……50回というひとつの区切りがあったら、いっぺん紅白に線を引いて若い人たちに……紅白がすばらしい紅白だといいなと自分勝手に思いながら師走になりました」と経緯を説明。

 「一般の方からも誤解されて『辞めるんじゃ』っていわれたこともあったけれど、北島三郎はやめません!ビートルズだってきたじゃないですか」と引退説を一蹴したうえ、「50年間NHKに出させていただいたのはみなさんへ感謝の気持ちでひと区切りとして足跡を残したかった。50回ありがとうと同時に、50回をもとに一本の線を引いてみたいと思います」と思いを明かした。

 北島さんは1936年10月4日生まれ。北海道出身。北島さんのNHK紅白歌合戦出場は1963年に初出場して以来、今年で通算50回目を迎える。今年の紅白歌合戦で北島さんが大トリを務めることになれば、歌手の故・美空ひばりさんと並んで大トリの歴代最多記録の11回の記録を打ち立てることになる。

 紅白歌合戦はこれまで紅組29勝、白組34勝。今年のテーマは「歌がここにある」で、白組司会者は人気グループ「嵐」、紅組司会者は女優の綾瀬はるかさん、総合司会は有働由美子アナウンサーが務める。午後7時15分~同11時45分(途中、5分間ニュースで中断)に放送される。(毎日新聞デジタル)

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