たまたま:「水どう」藤やん、“超絶即興演出”を披露 熊谷でぶっつけ本番ヒーローショー 

1 / 50

 「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)の藤村忠寿ディレクターと「ダウンタウンDX」(読売テレビ)の西田二郎プロデューサーが21日、埼玉県熊谷市の八木橋百貨店で、ヒーローショーを公開で演出するユニークなイベント「ヒーローショー・ショー」を開いた。西田さんの脚本にヒーローもののミュージカルを、当日知らされた藤村さんの“即興演出”で仕上げていく様子が披露された。

ウナギノボリ

 同企画は、2人が出演するテレビ埼玉のバラエティー番組「たまたま」の企画で、西田さんが音楽やセリフ、脚本などを担当し、音声を「完パケ」で制作、藤村さんが動きの演出を担当し、出演者は「口パク」で演技するというもの。藤村さんは、当日までほとんど情報がない状態で、ステージ上で台本が渡され、出演者も直前に台本や音声を渡された程度でステージに上がった。

 正義のヒーロー「合体戦士アワサルンジャー」の1人が、ヒーローの使命に悩み、悪の大魔王の手下になってしまい、仲間たちが取り戻そうとするが……というストーリーをミュージカル仕立てにした内容。「歓喜の歌」「ミエルヒ」などドラマの演出でも評価が高い藤村さんは最初は戸惑いながらも、シーンごとに熱心な演技指導を行って、徐々に完成度を上げていき、約2時間の練習で、約20分のヒーローショーを通しで披露し、最後は観客からスタンディングオベーションが出るほどの盛り上がりを見せた。

 西田さんは「ずっとミュージカルがやりたかったが、演技と歌、踊り、ビジュアルをすべてそろえるというのは大変。そこで『音完パケ』の『当てぶり』という方式を考えた。最初なのでヒーローショーという形の決まったものでやってみたが、可能性の広がりを感じた。出し物として見せるまでの時間がこんなに短くてすむものはないと思う。世界に発信していきたい」と大満足。藤村さんは「元々台本を読み込んだりしないで、現場で役者の動きを見ながら演出するタイプ。演出しながら、役者が楽しんで、動きを大きく見せることが大事だと感じた。形が見えたので、もう少し時間をもらって仕上げたい」と手応えを語った。

 「たまたま」は、「実質0円スタート」「日本のテレビの未来のための大いなるパイロット版」などとして、異色ノテレビマン2人が、講演の模様やファンとのキャンプの様子などを「たまたま」放送するというユニークなバラエティー番組。今回の「ヒーローショー・ショー」は2014年の放送予定で、12月31日には「たまたま 年越しスペシャル!」として、午後11時半から1時間、年またぎで2人のトークが放送される。

写真を見る全 50 枚

テレビ 最新記事