テレビ試写室:「花嫁のれん」 羽田美智子と野際陽子の嫁姑バトル再び!

「花嫁のれん」の1シーン=東海テレビ提供
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「花嫁のれん」の1シーン=東海テレビ提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は6日午後1時半からスタートする昼ドラ「花嫁のれん」(東海テレビ・フジテレビ系)だ。

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 「花嫁のれん」は2010年に第1弾、11年に第2弾が放送された人気シリーズ。「良き思い出は心の宝 心の宝こそ、おもてなしの心」の名せりふとともに金沢の老舗旅館「かぐらや」を舞台に、羽田美智子さん演じる「えんじょもん(遠所者)」の嫁・奈緒子と野際陽子さん演じる姑・志乃のバトルをコミカルに描く。えんじょもんとは金沢の言葉で「よそ者」という意味で、シリーズ第2弾でやっと奈緒子は加賀伝統の婚礼儀式である「花嫁のれん」をくぐることができた。

 第1話では4年間の女将(おかみ)修業を経て女将の風格が出て、新人の仲居からも羨望(せんぼう)のまなざしを向けられる奈緒子の姿が描かれる。第1、2シリーズを見守ってきた視聴者ならここでほっと一安心するはず。奈緒子の夫・宗佑(津田寛治さん)も台湾で習得した本場仕込みの小籠包の店がはやり、東京で実業家として成功した。奈緒子と志乃の嫁姑関係も良好だ。しかし、この平和ムードもずっと続くはずもなく……。

 第1話はこれから起こるであろう騒動を前にした、嵐の前の静けさといったところ。奈緒子が女将としてうまく立ち回れるようになったと言っても、ときおり志乃や仲居頭から厳しい視線が投げかけられる。しかし、それに全く気付かない奈緒子の天真らんまんさというか、“空気の読めなさ”は第3弾でも健在で小気味が良い。

 また、事業が軌道に乗っている奈緒子の夫の宗佑の“ノリに乗っている”様子にも注目。宗佑が調子に乗れば乗るほど、今後の展開の波乱ぶりに期待してしまう。これまで2度も失踪している“ダメ夫”の宗佑が今回はどんな“だめんず”ぶりを見せてくれるのか、クセになりそうだ。ドラマは毎週月~金曜の午後1時半から放送。

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