ぴなメイドな生活:中国から来たメイド

 
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 みなさん、はじめまして。秋葉原にあるメイドカフェぴなふぉあ3号店に所属しているメイド、パンダネコです。

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 「パンダネコ? 面白いね。どうしてこの名前にしたの?」とよくお客様に聞かれます。「『花丸幼稚園』というアニメの中で、猫の耳としっぽをついているパンダのキャラクターがいるんですが、そのキャラクターが好きで、同じ名前のパンダネコにしました」と私はいつも答えています。

 実際にはもう一つ理由があります。たぶん皆さんも「パンダ」という単語を見て何となくわかると思いますが、私は日本人ではなく、中国人です。

 私は留学生として日本に来て、もうすぐ2年になります。私は小学生のころ、テレビで初めて日本のアニメを見ました。それは「セーラムーン」です。

 毎日晩ごはんも食べずに変身シーンを待っていました。自分も魔法少女になりたいという気持ちが日々強くなって、「どうすれば魔法少女になれるのか?」と小学生の私は非常に真剣に悩みました。「そうだ、日本に行けば絶対なれるんだ!」という思いがいつの間にか頭の中で深く根付いてしまいました。

 それから中学生になって、日本に行っても魔法少女になれないことが分かりました。でもアニメが好き、日本に行きたい気持ちは一切変わりません。それをきっかけに、日本に関心を持つようになりました。そして、日本文化を紹介する本を何冊も読んで、日本の文化に魅力を感じて「もちろんオタクの聖地秋葉原、メイドカフェが一番魅力的だ!w」と考えて、日本に留学することを決めました。

 日本に来てから、特別な用事がなくても一週間に何回も秋葉原に来ます。どこでも見えるアニメキャラクターの大きなポスター、フィギュアや同人誌満載のお店、かわいいメイド、本当に魔法がある街だと私は思います。

 メイドは三次元の魔法少女です。メイドになってみたいという気持ちが自然に出てきました。本番のメイドカフェで働きたいと思って、ネットでいろいろ調べた結果、ぴなふぉあを発見しました。ドラマ「電車男」のロケ地として秋葉原のメイドカフェの中で知名度が高いです。成功できるか自信があまりないですが、勇気を込めて応募しました。面接は20分以上かかってちょっと長かったですが(笑)

 その結果、合格です! あまりにもうれしくて、合格のメールを見た夜は寝られませんでした。小さいころの夢、魔法少女になる夢がぴなふぉあでかなえられて、本当に幸せです。最初の三カ月、私は「ご主人様のご帰宅です」みたいなあいさつもうまく言えなかったのですが、メイドの先輩たちが親切に教えてくれました。わからない単語がたくさんあって、話が通じないとき、先輩たちが紙で漢字と読み方を書いて私に渡して、心から感動しました。

 私は中国にいるときアルバイトを全然したことがなくて、勉強一筋。性格もちょっと内向的です。でもぴなふぉあのメイドさんの性格はそれぞれ違いますが、明るいのが共通点です。

 初対面での人当たりが良いし、話題豊富で話すのが上手だし、何よりも笑顔が多いです。私もその影響を受けて、自然と明るくなります。学校ではあまりアニメが好きな友達はいないですが、メイドカフェで毎日お客さまとアニメやマンガ、ゲームの話ができて、とても満足です。

 話の中で時々日本語が間違っていて恥ずかしいですが、お客様はいつも「間違ってもわかるよ。パンダちゃんの日本語かわいい」などと応援してくれてとても心強いです。

 秋葉原は有名な観光地で、世界各国からの観光客が訪れます。もちろん、ぴなふぉあにも海外のお客さんがたくさん来ます。私が中国語と英語ができますので、外国からのお客様が来られるときに一番自分のやりがいが感じます(笑)

 光陰矢のごとし。初めてぴなに来てからもう1年過ぎました。いろいろ話しましたが、私は本当にぴなふぉあでメイドになってよかったと思います。日本語が上手になるだけではなくて、社交的になるし、自分の成長を感じています。将来は今作っているネット番組を続け、日本のアニメイベントや面白いサブカルチャーを中国の若者に紹介します。そして、いつかテレビ局でレポーターになるよう頑張りたいと思います!

 ◇著者自己紹介

 ぴなふぉあ3号店の笹が大好きメイド、パンダネコです。ニイハオ!(ni hao)

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