俳優の竹野内豊さんが主演する映画「ニシノユキヒコの恋と冒険」の公開を記念して、同作をテーマにした公開講座が7日、デジタルハリウッド大学駿河台キャンパス(東京都千代田区)で行われ、井口奈己監督と撮影を担当したカメラマンの鈴木昭彦さんが参加し、映画の製作秘話を語った。
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映画は、川上弘美さんの同名小説が原作。竹野内さんが演じる主人公のニシノは多くの女性と関係を持つモテ男で、周りには常に魅力的な女性たちがいるが、最後は必ず女性たちが自らニシノのもとを去ってしまう……という切ないラブストーリー。取り巻く女性陣は、尾野真千子さん、成海璃子さん、木村文乃さん、本田翼さん、麻生久美子さん、阿川佐和子さん、中村ゆりかさんが演じている。
講座で映画が完成するまでを振り返った2人。井口監督は2007年公開の前作「人のセックスを笑うな」のあと、すぐに同作のオファーがあったと明かすと、鈴木さんは「その後、不遇の時代があって……」と企画が進まなかった時期があったことを告白。竹野内さんが主役に決定したのが12年だったといい、井口監督は「竹内さんが主役に決まってから、一緒に作っていく会社が決まった。13年の1月に(竹野内さんに)会って、4月に完全に映画をやるって決まってから、5月のゴールデンウイーク明けから女性陣のキャスティングを始めて、7月にクランクインしました」と映画製作決定から撮影開始までわずか3カ月間しかなかったことを明かした。
その上で、「映画は準備が8割と思っていたので、こんなに期間がなくて大丈夫かと。『人のセックスを笑うな』のときと比べて3分の1ぐらいの期間だったので。新しいチャレンジという感じでした」と苦笑交じりに振り返った。
さらに予算の制限もあったといい、井口監督は「少ない予算の中でやり切るためにはやらなきゃいけないことがたくさんあって。例えば、撮影時間がオーバーしてみんなをタク走(タクシーを使うこと)させてはいけないというのがあったので、これまでより1日でさばかなきゃいけないカットが多く、意識しました」と語った。撮影期間についても、「もう少し役者のスケジュールが押さえられれば、今日撮れなくても明日撮るとか、融通が利くけど、なにぶん(女優陣の)スケジュール交渉しているのが5月なので、(決められた日以外)予定があいてなくて……」と撮影の苦労を明かした。
講座には、同校の学生や一般人など約40人が来場。井口監督や鈴木さんの話に熱心に耳を傾けていた。映画は8日公開予定。
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