テレビ質問状:ノンフィクションW「赤井英和 母校に響く復活へのゴング」近大ボクシング部に密着

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 WOWOWは、毎週金曜午後10時に「ノンフィクションW」枠を設け、オリジナルのドキュメンタリー番組を放送中だ。この枠では、見る人を新しい世界へと誘うフルハイビジョンの“ノンフィクションエンターテインメント”番組をWOWOWプライムで毎週、テーマを変えて放送している。9月5日に放送される「赤井英和 母校に響く復活へのゴング~密着 近大ボクシング部の120日~」を担当したWOWOWの制作部の古谷秀樹プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。

ウナギノボリ

 −−番組の概要と魅力は?

 赤井英和さんが総監督を務められている近畿大学ボクシング部に120日間の密着取材をしました。近大ボクシング部はかつて日本一に11度も輝いた名門でしたが、5年前に当時の部員の不祥事により廃部となっています。赤井さんの総監督就任とともに復活したボクシング部はゼロからの再出発となりましたが、復部2年目となる今年は“勝負の年”。関西学生リーグ2部への昇格を目指して奮闘した赤井総監督と部員たちの成長の日々を追っています。

 −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 名門再建を託された赤井総監督ですが、最も大事にされていることは「勝つことだけがすべてじゃない!」ということ。勝利のみを追求するのではなく、仲間とともに汗を流し、日々少しずつ成長することの貴さを部員たちに伝えようとしています。学生スポーツの世界でも不祥事がたびたび問題になっていますが、番組を通して学生スポーツのあり方について、見つめてみたいと思いました。

 −−制作中、一番に心掛けたことは?

 前述の通り、この番組は「勝つことだけがすべてじゃない!」という思いに共感したことにより出発した番組です。ボクシング部の勝敗や技術的な成長ぶりではなく、ボクシングの純粋な素晴らしさを、我々取材陣も最後まで描くことができるよう心がけました。

 −−番組を作る上で大変だったエピソードは?

 この番組の目的は、赤井総監督や部員たちの“日々”を追うことでした。そのためにも取材するタイミングを絞るのではなく、内藤瞬ディレクターには何度も練習場に通いつめ、少しでも多く取材を重ねるようお願いしました。何度も東京と大阪を往復した内藤ディレクターは大変だったと思いますし、近畿大学やボクシング部の関係者の方々、そして赤井総監督や部員の皆さんにもご迷惑をお掛けしたかもしれません。しかし、快く取材を受け入れてくださったことにより、私がこれまで携わったドキュメンタリーの中でも一番といっていいほど、多くの“撮れ高”に恵まれたと思います。

 WOWOW 制作局制作部 プロデューサー 古谷秀樹

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