中井貴一:錦織選手の活躍を賞賛 「まだ夢の扉を開いたところ」

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 俳優の中井貴一さんが9日、東京都内で行われた主演映画「柘榴坂の仇討」(若松節朗監督)のプレミア試写会に共演者らと登場。主人公の志村金吾役を演じる中井さんは、映画の内容にちなんで現代の日本の侍を聞かれ、促される形で全米オープンテニスで準優勝した錦織圭選手を挙げ、「絶対に日本の男子が無理だと言われていた中で(決勝に)入ったので素晴らしいと思う。でも、彼はまだ『夢の扉』を開いたところだと思うので、これから(勝つのが当たり前で)負けてニュースになる選手になってほしいなと思います」とナレーションを務める同名番組にかけながら語った。

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 続けて中井さんは「僕もテニスをやっていたけど、コートの中の孤独感は半端じゃない。彼らのテニスのレベルというのは超人級のテニス。神様に与えられたテニスで、体が動く人のみが立てる世界」と賞賛した。この日は中井さんのほか、阿部寛さん、広末涼子さん、真飛聖さん、 若松監督、原作者の浅田次郎さんらが出席。中井さんは、役に入り込むため、阿部さんと現場でほとんど口を聞かなかったというエピソードに触れ、「本当に、ひさびさに寂しいと思いました」と語り会場の笑いを誘った。

 同作は浅田さんの短編集「五郎治殿御始末」(新潮文庫)の中の一編「柘榴坂の仇討」が原作。彦根藩士の志村金吾(中井さん)が桜田門外で殺害された主君・井伊直弼の刺客を明治に入っても捜し続け、ついに仇(かたき)の水戸藩浪士・佐橋十兵衛(阿部さん)を見つけ出す……というストーリー。20日から全国で公開。

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