押切もえ:作家2作目は初の短編 「小説新潮」掲載に「うれしくて胸がいっぱい」

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 モデルで作家の押切もえさんが、2作目となる小説「抱擁とハンカチーフ」を22日発売の雑誌「小説新潮」(新潮社)2015年1月号で発表した。昨年発表したデビュー作「浅き夢見し」(小学館)は長編だったが、新作は初の短編で、押切さんは「著名な作家さんたちの作品が並ぶ『小説新潮』の中に、自分の初の短編が掲載されるなんてうれしくて胸がいっぱいです。たくさんの方に読んでいただければ幸いです」と話している。

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 「抱擁とハンカチーフ」は、自分の才能に疑問を抱く41歳の画家・彩未が、前夫である人気画家や16歳の娘、八つ年下の青年との関係に悩みながら、新たな絵の創作に向かっていく姿が描かれている。

 押切さんに、執筆を依頼した担当編集者は「人物造形や物語の構成の巧みさは、『小説新潮』の編集長が舌を巻いたほど。文章もいい。彩未は画家ですが、“絵を描く”ということを文字で表現することは難しいのに、そこも達成しています」とコメントを寄せている。

 押切さんは今後、「やりたいことと現実の間で悩んだり、格闘したりしている女性に寄り添う連作小説を発表していく予定」という。

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