東出昌大:大河初出演への思い 歴史好きの挑戦

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」に出演する東出昌大さん=NHK提供
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NHK大河ドラマ「花燃ゆ」に出演する東出昌大さん=NHK提供

 俳優の東出昌大さんが、4日にスタートする女優の井上真央さん主演のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」で、久坂玄瑞(くさか・げんずい)役として出演する。“イケメン大河”の一角を担う存在として注目されている東出さん。大河ドラマに出演するのは初めてで「歴史好きということもあり、素直にうれしかった」と語る東出さんに、意気込みを聞いた。

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 ◇“歴史好き”が語る久坂

 「花燃ゆ」は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の妹・文が主役のオリジナル作品。東出さんが演じる久坂は、松陰から“天下の英才”と称された長州藩士で、松蔭の死後は尊王攘夷(じょうい)派の中心人物として活躍したが、会津、薩摩の連合軍に敗れ、25歳の若さで自刃した。文は久坂と結婚し、久坂が死去した後は、群馬県初の県令(現在の県知事)の楫取素彦(かとり・もとひこ)と再婚した。

 東出さんは大河初出演ということもあり「(俳優生活が)4年目になった中での挑戦で、地に足をつけてやっていきたいと思った」と意気込む。“歴史好き”の東出さんの久坂に対するイメージは「過激な人だが、志を持って生きた人」だったというが、人物像を掘り下げていくと「残っている書状の中で、号泣した、大笑いしたなどと感情表現が書かれていた。そんな久坂を知っていければと思う」というように新たな発見もあったようだ。

 ◇“ライバル”の高良健吾と勉強会も

 東出さんのほか、松陰役の伊勢谷友介さん、高杉晋作役の高良健吾さんらも出演することから“イケメン大河”としても注目を集めているが、東出さんは「ほかのキャストの名前を聞いて心強くなった。自分たちがイケメンと呼ばれることに喜びはしないですよ……」と真面目な表情で語る。

 豪華な共演者の中でも高良さんとはデビュー以前から知り合いだといい「16歳の時から知り合い。議論する場面も多いので、(撮影のために)勉強会をやりました、今後も勉強会をやってみたい。(クランクインの)前日に『緊張して眠れない』と電話があったんですよ」と明かす。久坂と高良さんが演じる高杉は、松陰が主宰した松下村塾の双璧とされる存在で、高良さんとの関係を「久坂、高杉に通じるようなライバル関係なのかもしれません。勝ち負けがあるわけではありませんが」と表現する。

 また、久坂の妻である文を演じる井上さんを「大女優さんだけど、ある意味、普通。真面目で可愛らしい方です。文は、人と人を結びつける人で、井上さんにもそういう力があると思う。文も井上さんも聡明な方です」と絶賛する。

 ◇歴史話が止まらない

 東出さんは大の歴史好きということもあり、歴史や今後演じてみたい歴史上の人物の話題になると「司馬遼太郎先生の本を読んできて、大村益次郎だったり、山岡鉄舟もやってみたい。近代も楽しいですよね。戦国時代も好きで、大谷吉継も演じてみたい……」と話が止まらない。“歴男”による久坂の演技も話題になりそうだ。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は、4日からNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。

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