秋元才加:自分の弱さ痛感し悔し涙… 消防士役に体当たりで挑戦

秋元才加さんが出演するSPドラマ「未来遺産 ORANGE~1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語~」のワンシーン
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秋元才加さんが出演するSPドラマ「未来遺産 ORANGE~1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語~」のワンシーン

 女優の秋元才加さんが出演するスペシャルドラマ「テレビ未来遺産 ORANGE~1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語~」(TBS系)が19日午後9時から放送される。阪神・淡路大震災から20年を機に、人の命を守る仕事を命懸けでし続ける消防士たちの奮闘の日々を描く本作で、特別救助隊を目指す女性消防士を演じた秋元さんに、役作りのために受けた厳しい訓練や撮影の日々を振り返ってもらった。

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 ドラマは、阪神・淡路大震災発生当時、実際に救助にあたった消防士100人以上に取材をして作り上げられた、神戸の劇団「PEOPLE PURPLE」の舞台が原案。「オレンジ」とは、人命救助の為に特別な訓練を受けた特別救助隊の隊員だけに着ることが許された救助服の色。今作は、オレンジ色の救助服を着て人命救助にあたることを目指す、若き消防士たちの物語にもなっている。

 舞台は神戸市の消防署で、撮影は神戸市消防局の全面協力のもとで行われ、出演者は実際に市内の消防学校などで訓練を行い、撮影現場でも特別救助隊の指導を受けた。秋元さんは「こういうドラマに出演するのは初めてで、訓練では神戸消防の方が最初から厳しく指導してくれた。ここまでしっかりサポートしてくれるのなら私たちもちゃんとやらなくてはと思った」と振り返る。

 印象に残った出来事を聞くと、神戸での訓練初日を挙げ「斜面を腕の力だけで上る訓練があって、どうしても残り3メートルの所で力尽きてしまって。その時に『そんなんじゃ人を助けられへんぞ、負けてええんか』って言われて、涙が出てきてしまった。自分の弱さを痛感したし、確かにこれでは人を助けることなんてできないなって思ったのが印象に残っている。やっぱり想像以上の努力をしないといけないんだ、とかいろいろと考えさせられた」と明かした。

 秋元さんが演じるのは岩手県盛岡消防の女性消防士・雪村華。東日本大震災の救助現場で、応援で来ていた神戸市消防局・湊山消防署勤務の特別救助隊の小日向雄治(上川隆也さん)に出会い、東北復興という決意を胸に訓練を受けに神戸へとやってくる……。小日向の後輩で雪村と同じく特別救助隊隊員を目指す山倉隆志役で工藤亜須加さん、山倉の姉で消防士の亜紀役で小池栄子さんも出演する。

 撮影現場の一体感は「みんなで頑張ろうって感じですごかった」と話す秋元さん。「工藤くんとは役の立場が近かったので、一緒にいる時間も多くて、切磋琢磨(せっさたくま)できたと思うし、一生懸命、作品に向き合っているからこその絆というか、部活動やってたころのがむしゃらな自分を思い出しました」と笑顔を見せた。

 また秋元さんは訓練や撮影を通じ「日々の大切さや、二つの震災について改めて向き合い考えさせられた」といい「消防士の人に体験談を聞くこともこの役をやらなければなかったこと。あとは肉体的にも精神的にも鍛えられたと思うし、いい芝居には、いい肉体からってことも学んだ。今までこういったお芝居を見てもらう機会がなかったので、このドラマが放送されたら、何か変わるんじゃないかと期待しています」と目を輝かせた。

 「テレビ未来遺産 ORANGE~1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語~」は19日午後9時~同11時9分に放送される。

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