NHK:今秋の朝ドラは初の幕末スタート 明治の女傑がモデルの「あさが来た」

NHK提供
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 NHKは14日、9月にスタートする93作目の連続テレビ小説(朝ドラ)の内容を発表した。タイトルは「あさが来た」で、朝ドラ初の幕末から物語がスタートする。脚本は連続ドラマ「不機嫌なジーン」(2005年)や「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」(06年)などで知られる大森美香さんが手掛ける。大森さんが朝ドラの脚本を担当するのは05年の「風のハルカ」以来2度目。

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 「あさが来た」のヒロインのあさは、大阪で炭鉱事業、銀行事業、生命保険事業など新しい分野に果敢にチャレンジし、日本で初めての女子大学設立に尽力し、“明治の女傑”といわれた実業家、広岡浅子をモデルにしている。激動の時代の大阪を明るく元気に駆け抜けたおてんば娘と陽気にヒロインを支えたボンボンの夫の「おもろい夫婦」を縦軸に、あさと同じく大阪で一、二を争う両替商に嫁いだものの嫁ぎ先が倒産してしまうというあさの姉とあさの「運命の姉妹」を横軸に、ヒロインと応援者たちとの温かな交流をからめて描く。

 大森さんは「このドラマは浅子さんをモデルに、決して戦うのではなく柔らかな力で人々を巻き込みながら道を切り開いていった楽しい女性・あさの人生と、運命の許嫁(いいなずけ)であった夫との愛の物語、そして2人を取り巻く個性豊かな家族や歴史に名を残す偉人たちとの温かな人情劇を描きます。10年ぶりの朝ドラ執筆に身の引き締まる思いです」とコメント。「朝が来てよかったと思ってもらえるような、明るくて楽しい朝を皆様に毎日お送りすることができたらな、と思っています」と意気込みを語っている。

 制作統括の佐野元彦・大阪放送局制作部エグゼクティブプロデューサーは「朝ドラ史上初の“ちょんまげ朝ドラ”です。今、私はフィクションとして、脚本家・大森美香さんと“奇跡の夫婦の物語”を紡いでいく挑戦にワクワクしています」とコメントし、「いろんな意味で、チャレンジングな朝ドラになると思います。新鮮な朝ドラをお届けしたい」と意気込んでいる。

 原案は古川智映子さんの「小説 土佐堀川」。2月までにヒロインのオーディションを行い、4月までにヒロインを決定し出演者を発表。5月からクランクインする予定。放送は9月28日~2016年4月2日までの全156回を予定している。

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