直木賞:西加奈子さん「サラバ!」 芥川賞は小野正嗣さん「九年前の祈り」

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 第152回芥川龍之介賞(以下、芥川賞 )と直木三十五賞(以下、直木賞)の選考会が15日、東京都内で行われ、芥川賞は小野正嗣(おの・まさつぐ)さんの「九年前の祈り」(群像9月号)、直木賞は西加奈子(にし・かなこ)さんの「サラバ!」(小学館)に決定した。小野さんは候補4度目、西さんは候補2度目で受賞を決めた。

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 小野さんは1970年生まれ、大分県出身。2001年の「水に埋もれる墓」で第12回朝日新人文学賞、02年の「にぎやかな湾に背負われた船」で第15回三島由紀夫賞を受賞。02年の「水死人の帰還」が第128回、08年の「マイクロバス」が第139回の芥川賞候補になった。著書に「マイクロバス」(新潮社)、「夜よりも大きい」(リトルモア)、訳書にアミタヴ・ゴーシュ「ガラスの宮殿」(小沢自然との共訳)など。パリ第8大学で博士号を取得。立教大学文学部文学科文芸・思想専修准教授。

 西さんは1977年生まれ、イラン・テヘラン出身。関西大学法学部卒業。04年、「あおい」でデビュー。07年に「通天閣」で織田作之助賞を受賞。13年「ふくわらい」で河合隼雄物語賞を受賞し、第148回直木賞候補になった。「きいろいゾウ」が13年に宮崎あおいさんと向井理さん主演で映画化されたほか、14年には「円卓」が、芦田愛菜さん主演で映画化されている。

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