大島優子:女優として注目も「まだまだ」 インタビュー(上)

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 大島優子さんが「AKB48」の卒業後に出演した映画「紙の月」(吉田大八監督)でさまざまな映画賞を受賞し、女優として大きな注目を集めている。現在は、卒業後初ドラマとなる「銭の戦争」(関西テレビ・フジテレビ系、火曜午後10時)に出演中だ。アイドルを卒業し、女優業一本に絞って活動する現在を「自分の中で何かが“据わった”感じ」と語る大島さんに、グループ卒業後の心境や芝居に懸ける思いを聞いた。

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 ◇AKB48卒業後「登る山を変えた」

 大島さんは、2006年4月にAKB48の2期メンバーとして加入。圧倒的な人気を誇る中心メンバーだったが、昨年6月に惜しまれつつ卒業。グループ時代を「いろいろなことを学ばせていただいた。それは絶対糧にしないといけないこと」と感謝しつつ、「今は女優業一本でやっていくと決めたことで、登る山を変えたという心境です。女優・大島優子として評価されることに真正面から向き合っていかなければいけないという気持ちでいます」と語る。

 本格的に女優への道を歩み始めた昨年11月に公開された「紙の月」の演技が認められ、「報知映画賞」「ヨコハマ映画祭」「東京スポーツ映画大賞」で助演女優賞に輝き、「日本アカデミー賞」の優秀助演女優賞にも名を連ねた。その栄誉に「AKB48のメンバーから祝福のメールをもらったり、(AKB48総合プロデューサーの)秋元康さんに会ったときに『よっ、女優!』とふざけて言われました」と笑顔を見せつつ、「まだまだ」と気持ちを引き締める。

 「うれしいのと同時に恐怖心があります。賞をいただいたことで、(うれしさと恐怖が)どちらもふくらんでいきました。でも怖気(おじけ)づいて、芝居に対して自信がなくなってしまってはいけないので、『期待をこめられた賞』だと思って自信に変えていけられたら」と語る。また、「一生の親友」と語るグループ時代の秋元才加さんと宮澤佐江さんから「おめでとうの言葉と同時に『私も負けてられないわ』と言われました。お互いに高め合っていきたい」と気持ちを奮い立たせる。

 女優業は「すべてが楽しい」という。「とくにリズムを調整しているのが楽しい。せりふの掛け合いでも、相手によってテンポとか間合いが違ってくるので、それをどうやって演じようかなと考えている時間がすごく楽しい」と満面の笑みで語る。最近、日本舞踊を始めたといい、「着物や所作にも慣れるように。芝居にもつなげられたらいいな」と意欲的だ。

 *……(下)に続く。

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