成宮寛貴:「相棒」卒業に感慨 「成長して再会したい」

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 人気刑事ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)で巡査部長・甲斐享役を務める成宮寛貴さんがこのほど、杉下右京警部役の水谷豊さんとともに“特命係”のセットで会見した。18日に放送される「シーズン13」(水曜午後9時)の最終回でシリーズから卒業する成宮さんは「相棒という作品と、水谷さんという素晴らしい俳優さんと貴重な時間を過ごさせてもらい、いろいろなものをもらった」と感慨深げにコメント。「(学んだことを)外に出て試してみたい。成長したタイミングで、『相棒』とまた再会できれば最高だなと思っています」と充実した表情で語った。

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 相棒シリーズは、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・右京がその天才的頭脳で推理し、相棒とともに難事件を解決するドラマ。2000年6月に単発ドラマとして登場し、02年10月から連続ドラマ化、08年には映画化されており、成宮さんは寺脇康文さん演じる巡査部長・亀山薫、及川光博さん演じる警部補・神戸尊に続き、12年10月の「相棒シーズン11」の初回スペシャル「聖域」で相棒ワールドに加入。昨年公開された劇場版第3作「相棒−劇場版3−」にも出演した。

 ◇水谷豊に「背中で学んだ」

 三代目“相棒”として出演した当初のことを聞かれた成宮さんは「新しい相棒として現場に早くなじみたいという気持ちと、足手まといにならないようにやりたいという気持ちがあったので、覚えてなくて……」と当時の緊張を明かし、「豊さんが気を遣って、緊張をほぐしてくれた。黙っていてほしいときは黙っていてくれて。最初からずっとリードしてくれました」と振り返った。

 当初は2年だった出演予定は水谷さんからのオファーを受けて3年に延長された。成宮さんは「うれしかったです。これだけ国民的に愛されているドラマの中心に自分がいることの不安もあったけど、3年やったからこそ気づけたこともたくさんあった」としみじみ。成宮さんは現在32歳。「30代前半は俳優として悩むことがたくさんあると思うけど、相棒という作品と、水谷さんという素晴らしい俳優さんと貴重な時間を過ごし、いろいろなものをもらった。言葉で言わなくても背中で見せてくれ、背中で学んだ」と感謝した。

 ◇水谷豊は寂しさと喜び “相棒ワールド”「広がった」

 おなじみの“特命係”のセットを眺め、「いろいろありましたからねー。毎話毎話、いいところでこの特命係のセット(の撮影)が来るんですよね。だから特命係が終わればひと山終わる、という感じで」と思い出すように語った成宮さん。「実感ないですよ、この部屋でもう撮影ないって……」と寂しそうにポツリ。水谷さんも「3年目だからこそできたことはたくさんある。寂しい(気持ち)と一緒に、3年間できた喜び(もある)。今はそんな気持ちですね」と寂しそうに語った。

 それでも、水谷さんは「これから(『相棒』を)出たあとに、いろいろなことをやっているところを見たい」と成宮さんの今後に期待。3年間にわたった右京と享のコンビを振り返り、「こんなにバラエティーに富んだシリーズはなかったと思う。相棒はどこにいっても相棒。より(『相棒』の)世界が広がったことを実感しました」としみじみと語った。

 ◇最終回は想像を絶する展開? 「右京でなかったら泣いていた」

 享が卒業する「相棒シーズン13」最終回は18日に2時間スペシャル「ダークナイト」として午後8時から放送予定。脚本は輿水泰弘さん、監督は和泉聖治さんが担当し、社会的に話題となった事件の犯罪者たちを次々に独自の正義感で制裁し、闇のヒーローとして世間から喝采を浴びる「ダークナイト」と呼ばれる人物をめぐる事件が描かれる。

 水谷さんは「想像を絶することが起きます」と明かし、「右京でなかったら泣いていただろうなと思いますね。右京は泣くわけにいきませんけど」と意味深なコメントも。成宮さんも「リクエストは出しませんでしたが、『(展開が)こうなったりして』と言っていて、(台本を)読んで、『おおー!』となりましたね」と期待させた。

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