NHKは9月にスタートする2015年後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」のヒロイン・白岡あさ役に、モデルで女優の波瑠さんを起用すると12日発表し、大阪と東京で会見を行った。2590人の応募者の中から、3回の選考を経てヒロイン役に選出された波瑠さんは、どんな人物なのか。起用理由を交えて紹介する。
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波瑠さんは、1991年6月17日生まれ、東京都出身。06年に、角田光代さんの直木賞受賞作を映像化したドラマ「対岸の彼女」(WOWOW)で女優デビューを果たした。以降、ドラマや映画に出演する傍ら、07年5月~12年3月にファッション誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルを務め、12年4月から「non−no」(同)の専属モデルを務めている。
また13年4月~14年3月にはTBSのトークバラエティー「A−Studio」のアシスタントMCを担当し、14年公開の映画「がじまる食堂の恋」(大谷健太郎監督)で映画単独初主演。今年公開の映画「アゲイン 28年目の甲子園」(大森寿美男監督)で主人公の娘役を熱演し話題を集めた。
波瑠さんが朝ドラに出演するのは今回が初めてだが、ヒロインのオーディションに挑戦するのは「てっぱん」(10年)、「純と愛」(12年)、「あまちゃん」(13年)に続いて今回が4度目。佐野元彦エグゼクティブプロデューサーは過去の経緯を「正直、知らなかった」といい、相撲をとるのが好きなヒロインにちなみ、2次オーディションで候補者同士で相撲をとらせたことを明かし、波瑠さんは「顔を真っ赤にしながら相撲をとっている時でも“品位”があった。起用理由の一つです。もちろん相撲も強かったです」と語った。
また、波瑠さんは「夏目雅子さんに似ている」という評判もあるが、佐野プロデューサーは「今回、波瑠さんには16~60歳くらいまでヒロインを演じてもらう予定で、笑った顔は若々しくて、時代劇の格好も明治の洋装も似合いそうだし、白髪になった姿も見たいと思った。波瑠さんならヒロインの人生を一人でやり通せると思ったのも大きな起用理由です」とコメント。また出身地は「関係なかった」といい「それよりも上流階級の嬢様という設定ですから、お琴やそろばん、習い事はこれまでのヒロインの倍以上はある。これからが大変ですね」と笑ってみせた。
「あさが来た」は、93作目の朝ドラで、朝ドラ史上初めて幕末から物語がスタートする。ヒロインのあさは、大阪で炭鉱事業、銀行事業、生命保険事業など新しい分野に果敢にチャレンジし、日本で初めての女子大学設立に尽力するなど“明治の女傑”といわれた実業家・広岡浅子がモデル。劇中では、正義感に強く、好奇心旺盛(おうせい)な“おてんば娘”として描かれ、激動の時代の大阪を舞台に、明るく元気なあさと、あさを陽気に支えた“ボンボン”の夫の「おもろい夫婦」を中心にストーリーは展開する。脚本は連続ドラマ「不機嫌なジーン」(フジテレビ系、05年)や「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」(日本テレビ系、06年)などで知られる大森美香さんが手掛ける。
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