花燃ゆ:前半の山場“禁門の変”に突入 井上真央、東出昌大がボロボロに

「花燃ゆ」の27話「妻のたたかい」の一場面=NHK提供
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「花燃ゆ」の27話「妻のたたかい」の一場面=NHK提供

 女優の井上真央さんが主演するNHK大河ドラマ「花燃ゆ」は、28日の放送から2話連続で、前半の山場となる禁門の変が描かれる。ヒロイン・文(井上さん)の夫・久坂玄瑞(東出昌大)の死、文が毛利家の奥に入ることを決心する姿が描かれ、大きな転機を迎える。同局の土屋勝裕チーフプロデューサー(CP)は「井上真央さんと東出昌大さん、お二人の芝居は“密度が濃い”です」と話す。撮影は「文字通りボロボロになった」といい、井上さんと東出さんの演技も話題になりそうだ。前半の山場の見どころを探った。

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 ◇久坂玄瑞が命を懸けて戦い、散っていく

 「花燃ゆ」は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の妹・文が主役のオリジナル作品。28日の放送の第26話「夫の約束」では、会津藩と薩摩藩などが主導した政変によって、権力抗争に敗れた長州藩の復権のため、久坂が京で奔走する姿が描かれる。久坂は朝廷の信頼を取り戻すために工作する中、強硬派の来島又兵衛(山下真司さん)が挙兵し、会津藩や薩摩藩などと武力衝突が起こる。これが禁門の変だ。7月5日放送の第27話「妻のたたかい」では、久坂が望んでいなかった戦いの中、命を落とす。

 土屋CPが「久坂玄瑞ら男たちが命を懸けて戦い、散っていく姿は涙なしでは見られません」と語るように、久坂の悲劇的な最期が見どころの一つとなる。また、久坂が死に際に文への思いを語るシーン、ライバルだった久坂の死を知った高杉晋作(高良健吾さん)の決意など見どころはまだまだある。

 ◇ボロボロになる撮影で“濃い”ドラマに

 また、土屋CPは「井上真央さんと東出昌大さん、お二人の芝居は“密度が濃い”です。夫婦の場面では、艱難辛苦(かんなんしんく)をともにした本当の夫婦のように深い愛情が、ぐっと詰まっています。ボロボロに傷つく場面では、井上さんも東出さんも雨や炎で文字通りボロボロになっての撮影でしたが、夫への愛情や至誠を貫こうとする思いがギューっと詰まって本当に“濃い”ドラマになっています」と話しており、前半の山場で見せる井上さんと東出さんの演技も注目される。

 夫・久坂の死によって、文を取り巻く環境は大きく変化する。土屋CPは「久坂の死を知った文が、悲しみを抱えながらも、ある“決意”をもって力強く次の一歩を踏み出す場面は、これから始まる新しいドラマのスタートでもあります。文の“決意”も見どころです!」と話すように、7月12日放送の第28話からスタートする奥御殿編につながる物語にもなる。

 奥御殿編では、文が長州藩の奥に入り、美和と名を改めて、毛利元徳の子・元昭の守り役となると、意地悪な上司がいる中で、美和が斬新なアイデアで奥を変えていく姿が描かれる。兄・吉田松陰、夫・久坂玄瑞の死の後も文の波瀾(はらん)万丈の人生は続いていく。

 「花燃ゆ」はNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送中。

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