石丸幹二:チャップリンの映画は「テキストでありバイブル」

「チャップリンからの贈りもの」公開記念イベントに登場した石丸幹二さん
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「チャップリンからの贈りもの」公開記念イベントに登場した石丸幹二さん

 俳優の石丸幹二さんが21日、東京都内で行われた映画「チャップリンからの贈りもの」(グザビエ・ボーボワ監督)の公開記念イベントに登場。チャップリンの名作を世界で初めて舞台化した「ライムライト」で主役を務めている石丸さんは「どの映画を見ても愛くるしい。見ている人たちに、この人はいい人だなと思わせる」といい、「俳優の一人として学びたいところ。彼の映画は、僕にとってテキストであり、バイブルかもしれません」と、熱い思いを語った。

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 「チャップリンからの贈りもの」は、喜劇王チャップリンの遺体が盗まれた実在の事件がモチーフになっている。ドジで貧しい移民の中年男2人組の友情を軸に、チャップリン作品へのオマージュをちりばめたヒューマン作品で、カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ作「神々と男たち」(2010年)のボーボワ監督がメガホンをとった。

 イベントには、石丸さんのほか、舞台「ライムライト」の台本を手がけた日本チャップリン協会会長の大野裕之さんも登場。チャップリンが監督、主演を務めた映画「街の灯」のメーキング映像の一部が世界初上映された。大野さんは、映像がチャップリン演じるホームレスが盲目の花売り娘と出会うシーンだと説明し、「700回撮り直して1年後にやっとオーケーが出た」という驚きのエピソードを明かした。石丸さんは「舞台に出る前に、自分の中に(チャップリンが持っていた)弱者に対する思いや愛があるかと問う。その心を持って人を怒ったり、なだめたり、だましたりする。その根底にはやはり愛がある」と、さらにチャップリンの魅力を熱弁していた。

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