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高良健吾:「花燃ゆ」で高杉晋作を熱演「もっと生きたい」

テレビ
大河ドラマ「花燃ゆ」で高杉晋作を熱演する高良健吾さん=NHK提供

 女優の井上真央さん主演のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」。“幕末の風雲児”と呼ばれ、奇兵隊の創設者として知られる高杉晋作を演じているのが俳優の高良健吾さん(27)だ。ドラマはすでに幕末の激動期に突入、第31回(8月2日)、第32回(同9日)では、藩論を統一するため、高杉が反乱軍を率いて起こしたクーデター「功山寺決起」が描かれる。高杉の見どころは「ここから」と語る高良さんに役に懸ける熱い思いを聞いた。

 ◇高良健吾の「志」

 高杉役が決まったときは「うれしかったです。プレッシャーはもちろんあるのですが、それは当たり前。大河で高杉晋作をやれて、これだけの話数、一人の人間を演じられるということにわくわくしていました」と目を輝かせる。プライベートでも親交のある久坂玄瑞役の東出昌大さんとの共演、主演の井上さんと共演した連続テレビ小説「おひさま」チームとの再タッグでもあり、喜びは大きかった。

 高杉を演じることで「気分が落ちない」という高良さん。「伊勢谷(友介)さんが演じた(吉田)松陰先生が教えてくれる言葉が、自分自身に言われている気分になる。僕はどういう命の使い方をするのかなと、高杉としてではなく僕自身もそう考える。自分ができることは何なんだろう、自分がなすべきことは何だろう」と力を込める。

 劇中では「志」という言葉もたびたび登場する。「“志”という言葉を強く思うことは、今まではなかったけれど、今は志という言葉が身近で、自分の志は何なんだろうと考える機会になった。自分が今やっていることは、至誠を持ってちゃんとやれば未来に何か残るのは分かる。(俳優とは)そういう仕事だなと思う」と真摯(しんし)に語る。

 ◇高杉の成長を丁寧に 

 大河ドラマは初挑戦。これだけ長期間にわたって一人の人間を演じるのも初めてだ。挑戦しようと決めたことは「ちゃんと一人の人間を演じる。ちゃんと丁寧に成長させようということ」だった。「なんとなく功山寺決起はあるだろうなくらいは分かるけど、先が見えない台本なので、その中で一人の人間が登場から死ぬまでできるかなというのはチャレンジですね」と明かす。

 「最初からみんなの知っている高杉晋作ではなく、登場のときは何もなしえてないただの小僧が、だんだん大人になっていく、経験していく、行動を伴っていく。長くやっていると、それが一話一話の積み重ねでできる。それは丁寧に自分はやってきたと思う」と自負する。「自分の中ではまだ高杉じゃない。まだまだ5割か6割くらいの高杉なんです」ともどかしそうに話す。

 ◇「思いを爆発させた」決起シーン

 第2部のクライマックスでは、禁門の変(蛤御門の変)も描かれ、松下村塾の同志たちも次々に命を落としていったが、高杉の見せ場は「ここからだと思う」と前を見据える。「功山寺あたりからがすごく目指していたもの、ここから高杉さんが残してきたものがたくさんある」と語り、功山寺決起のシーンでは「自分の思い、感じていることを爆発させた感じ。久しぶりに(思いが)あふれた感じですね」と明かす。

 一度は対立した松下村塾の仲間たちとも再び交わり出し、藩軍に対して挙兵する功山寺決起のシーンは「特に大事に思っていました。上海から帰ってきたところも、奇兵隊を作ったところも、久坂が死ぬところも、仲間が死んでいくところも大切にしていましたけれど、ここからだと思う。功山寺があって、四境戦争(第二次長州征伐)があって、幕府を倒す。ここかなと思う」と熱く語る。

 ◇「最後まで生き切りたい」

 物語が進むにつれ、高杉も最期の時へと突き進んでいく。「託すように死にたい。生きている人に。高杉さんは死ぬのにあらがうわけではないと思う。本望じゃないけれど、だからこそ託したい。自分の中でケリをつけて死にたい」と語る高良さん。

 このほど昨年8月から約1年におよぶ撮影が終了した際には、「寂しい」と男泣きしたが、クランクアップが近づいていた取材当時も「相当寂しい。終わらなきゃいいのにと思います。もっと生きたいな、もっとやりたいなと思いますね」と実感を込めた。「もう1回やれるのなら、また高杉さんを演じたい。もう1回、違う高杉もできると思うから」と思いをはせながら、「最後までちゃんと生き切りたい」と強いまなざしで語った。

 大河ドラマ「花燃ゆ」はNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送中。

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