注目映画紹介:「東京PRウーマン」山本美月初主演 ヒロインの成長とPR仕事の裏側描く

「東京PRウーマン」のワンシーン (C)2015 「東京PRウーマン」製作委員会
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「東京PRウーマン」のワンシーン (C)2015 「東京PRウーマン」製作委員会

 モデルで女優の山本美月さんの主演映画「東京PRウーマン」(鈴木浩介監督)が22日に公開される。映画は実在するPR会社「ベクトル」を舞台にした作品で、山本さんは映画に初主演。銀行員からPR会社へ転職した主人公が、失敗を重ねながらも成長していく姿が描かれる。共演には山本裕典さん、桐山漣さん、井上正大さんら若手の人気俳優が出演しているほか、女優陣も佐藤ありささんはじめフレッシュな顔ぶれがそろった。ヒロインの仕事ぶりなどを通じ、PRの仕事の内容も分かる映画となっている。

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 ドジで自分に自信がない銀行員の三崎玲奈(山本美月さん)は、友人の栗田美晴(佐藤さん)らとの合コンでアパレル会社社長の武藤信吾(桐山さん)と出会う。銀行員が嫌いだという武藤に、玲奈は酔った勢いでPR会社で働いているとうそをついたことで、PR会社ベクトルの入社試験を受けることに。面接ではまともな応対ができず面接官の草壁亮平(山本裕典さん)をあきれさせるが、社長の須藤(袴田吉彦さん)の気まぐれで合格する。草壁の部下として商品PRに奔走し、雑誌にも取り上げられるほど話題になるが、とある発表会で人気タレントを怒らせてしまい……という展開。

 PR会社へと転職したヒロインが、周囲からの冷ややかな視線に耐えながらも仕事に恋に成長していくという展開で、往年のトレンディードラマのような雰囲気が漂う。ヒロインが入社するきっかけや素人に近い新人の発案がうまいこと転がっていくなど、リアリティーは置いてけぼりながらもノリとテンポで見せていく。特にトレンディードラマを見たことがない世代には、新しいジャンルの作品に見えるかもしれない。とにかく突っ込みたい気持ちは脇に置いて、ヒロインがスポ根ばりのど根性で成長していく姿を楽しみたい。実際のPRという仕事の内容や業界の仕組みについて、物語を楽しみながら知ることができるのも面白い。今をときめく若手キャストがそろっているのも魅力的だ。シネ・リーブル池袋(東京都豊島区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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