フジテレビ系の人気番組「ワイドナショー」に“ワイドナ現役高校生”として出演し、話題を集めたキャスターでタレントの杉山セリナさん(18)。上智大学への進学に合わせて、この4月からテレビ、ラジオ合わせて4本のレギュラーを抱えるなど、デビュー間もないながら多忙な新生活をスタートさせた。将来の夢は「世界で起きていることをきちんと伝えられるキャスターになること」で「自分の経験と語学力を生かして、日本の文化を海外に発信したり、海外のことを日本の人に分かりやすく伝える仕事をしたい。私と同じ世代の人にも興味や関心を持ってもらえたらうれしいです」と目を輝かせる杉山さんの素顔に迫った。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
杉山さんは1997年9月24日生まれ、身長170センチ。父親がメキシコ人、母親が日本人で日本語のほか、ネーティブな英語とスペイン語を話す“トリリンガル”だ。出身は静岡県・静岡市。小学校時代をメキシコで過ごし、アメリカで暮らした時期もあったという。
“サッカーどころ”で生活をしていた経験と語学力を生かして、WOWOWのサッカー番組「UEFA EURO 2016TM サッカー欧州選手権ナビ」で「EUROガール」として活躍する傍ら、日本テレビ系の朝の情報番組「ZIP!」の流行ニュースコーナー「BOOMERS」、BS朝日の報道番組「CNNサタデーナイト」のメインキャスターを担当。またFMラジオ局「J-WAVE」の番組「AVALON」にも出演している。
実質のメディアデビューとなったのが今年2月の「ワイドナショー」出演。それからわずか2カ月あまりでレギュラー番組4本という状況には「本当にうれしいんですけど『ヤッター!』というより喜びよりも驚きのほうが強くて、まだ整理できていない部分もある」と戸惑いを隠せない様子。「うれしい気持ちも不安も両方あるんですけど、それを感じる時間もないくらい東京での一人暮らし、大学での授業、芸能界の仕事とたくさんのことが一斉に始まって。でも、私を選んでくれた人の期待に応えたいので、とにかく頑張ろうっていう気持ちでいっぱいです」と前を向く。
キャスターを志すきっけになったのが、中学3年の時に出場した「高円宮杯全日本中学校英語弁論大会」。メキシコと日本の学校の違い、貧富の差による受ける教育の差などを語り、見事3位に入賞した。「毎日、学校に通えるということが、日本とは違ってメキシコでは決して当たり前のことではないということを伝えたくて参加したんです。その時にスピーチを聞いてくれた人から『そんなこと起こっているなんて知らなかった』とか『教えてくれてありがとう』と言ってもらえて。伝えること、発言することの大切さや影響力を学びました」と振り返る。
現在も時事問題、国際社会への関心は強く「興味のあるものはいろいろあるのですが、中でも最近はテロが多いので、なぜ今ヨーロッパを中心にこういった事件が起こっているのか、その関連性を知りたいし、伝えたい。もっともっと勉強をしたいと思っています」と力を込める。また読書家の面も持ち「好きな作家というよりはタイトルで面白そうだなと感じたものを選ぶので、毎回読む内容は違います。小説よりも新書に引かれます。池上彰さんが国際問題や世界情勢について書いた本は愛読書です」と語る。
池上さんとは24日放送のテレビ東京の番組「池上彰の今、知りたいニッポンの大問題」で早くも共演が実現。杉山さんは「憧れの池上さんと一緒にお仕事できて、とっても光栄でした。どんなことを聞いても、丁寧に分かりやすく説明してくれましたし、カメラが回ってない時も、世の中のいろいろな事象を解説してくださって、とてもうれしかったです」と収録を振り返っていた。
ゆくゆくは「女・池上彰」を目指すことになるのかと聞くと、杉山さんは「そうですね、相当勉強しなければいけないですけどね」としみじみ。それでも「事務所の先輩のホラン千秋さんのように、いろいろなところで必要とされる人にもなりたいです。ホランさんのように他分野で必要とされながら、池上さんのように何でも分かりやすく伝えられる人になりたいです」といい、「欲張りかな」と照れ笑いを浮かべていた。