注目映画紹介:「ROAD TO HiGH&LOW」 EXILE TRIBE出演ドラマを新たな視点で再構成

映画「ROAD TO HiGH&LOW」のメインビジュアル (C)2016「HiGH&LOW」製作委員会
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映画「ROAD TO HiGH&LOW」のメインビジュアル (C)2016「HiGH&LOW」製作委員会

 ダンス&ボーカルグループ「EXILE」「三代目 J Soul Brothers」「劇団EXILE」のメンバーらが出演する映画「ROAD TO HiGH&LOW」(久保茂昭監督)が7日に公開される。映画は、2015年10~12月に放送された連続ドラマ「HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~」(日本テレビ系)を、コブラ(岩田剛典さん)、ヤマト(鈴木伸之さん)、ノボル(町田啓太さん)の3人の視点で再構成し、未放送カットや16年7月公開の映画本編のシーンも収められている。EXILEファミリーが数多く登場するほか、窪田正孝さん、林遣都さん、井浦新さん、YOUさん、小泉今日子さんらバラエティー豊かなキャストも出演し、熱いドラマを盛り上げる。

ウナギノボリ

 幼い頃から無二の親友であるコブラ(岩田さん)、ヤマト(鈴木さん)、ノボル(町田さん)の3人。頭がよく大学に進学したノボルは、ケンカしか取り柄のないコブラとヤマトの希望だったが、ある日、ノボルに突然の悲劇が襲いかかる。コブラとヤマトは、ノボルの戻ってくる場所として「山王連合会」を結成。「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」を合わせた五つのチームがせめぎ合い、それぞれの頭文字をとってSWORD地区と呼ばれるようになる。同地区にノボルが戻ってくるが、SWORD地区の支配をもくろむ「家村会」の一員となっていて……というストーリー。

 今作は、ドラマ、配信、マンガ、SNS、音楽、ツアー、そして7月公開の映画と、数多くのメディアで展開されているビッグプロジェクトの一環で、ドラマのシーズン1総集編として上映されるが、コブラ、ヤマト、ノボルという3人のキャラクターの視点で物語が進むため、新たな青春ストーリーとしても楽しめる。さらにドラマ放送時から緻密な世界観や迫力満点のアクションが話題を呼んでいたが、劇場で流れる映像はスクリーンになっても見応え十分。EXILE TRIBEたちの表情や演技は素晴らしく、岩田さん演じるコブラは無口な役どころだが、豊かな表情で秘められた感情を表現し、人間ドラマに厚みを持たせた。ハードなアクションだけではなく、抗争劇の裏側で繰り広げられる熱い群像劇は必見。7日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で2週間限定公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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