市川海老蔵:妻・小林麻央の乳がん公表会見全文(1)乳がん「深刻」長男初お目見えは「覚悟決めた」

妻麻央さんの乳がんを公表した市川海老蔵さん
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妻麻央さんの乳がんを公表した市川海老蔵さん

 歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(38)が9日、東京都内のホテルで会見し、妻でフリーキャスターの小林麻央さん(33)が進行性乳がんであることを明らかにした。海老蔵さんの会見の一問一答は以下の通り。

ウナギノボリ

 (まず、市川海老蔵から申し上げます)

 皆様お忙し中ありがとうございます。ご紹介いただきました市川海老蔵でございます。本日、新聞の方でうちの麻央が病気という記事が出まして、前々から家族としては認識していたことですけれども、今回、事が公になるということでいろいろ説明やご理解、またご協力が必要でないかと思いまして、このようにお忙し中、皆さまにお集まりいただきました。本日はどうぞよろしくお願いします。

 (質疑応答)

 ◇人間ドックで1年8カ月前に発覚

 ――麻央さんの病名、進行性がんと出ていますが。

 進行性がんで、単刀直入にいうと、乳がんですね。1年8カ月ほど前に分かりました。

 ――きっかけは?

 人間ドックに夫婦2人でよく行っていまして、結果的に何回か調べた上で分かりました。

 ――分かったときのステージは? そういう進行具合といわれた?

 かなりスピードが速いもので、なかなか大変なものではないかというようなご意見をお医者さまからいただいて。

 ――では昨年の(長男)勧玄(かんげん)君の初お目見えのときには病院から抜け出して……。

 そうですね。去年のせがれの初お目見えのことに関しては、既にそういうことだったので、歌舞伎座に行かないか、行くかという話し合いをしまして、本人は勧玄の初お目見えということで覚悟を決めた上で向かったわけですね。歌舞伎の場合は初お目見えといっても25日間ですので私としましては本当にそれでいいのかという思いもありまして、ですけれども、話し合った結果、そういう形をとりたいと、いうことでそういう形になったと。

 ◇比較的深刻、抗がん剤治療で手術する方向へ

 ――現在の麻央さんの状況はどう考えたら?

 比較的深刻ではあります。でも今、抗がん剤治療をやっておりまして、抗がん剤というのは人それぞれ、病気と闘っている方、多いと思います、とくにがんで闘っている方多いと思います。抗がん剤というのは、人によって効いたり、効かなかったりということがある中で、それを今、ずっと探りながらやっている中で、良かったり、良くなかったりを繰り返しながら、手術をする方向に向かって、治療しています。麻央本人は自分で全部理解していますから、前向きに病と闘って、今も全力で行っていると。

 ――具体的に入院はいつごろ。

 入院はずっとしていまして。つい最近、通院という形が取れるようになった。でも、不安定なものですから調子が悪かったら入院する場合もありますし、状態がよければ通院という形で抗がん剤治療を継続していくという形です。

 ――今の治療は抗がん剤という治療?

 そうですね。中心とした治療は抗がん剤です。

 ――お母様の入院に関して2人のお子様はどういうふうに感じられているのでしょうか。

 非常に長く、1年と8カ月と長いものですから、とくに長女の麗禾(れいか)は4歳、もうすぐ5歳なので、状況が少しずつ分かってきているし、とても寂しい思いさせているし、彼女自身はそれも分かっているから、自分の中で戦って踏ん張って頑張っているかなということを日々感じています。

 ◇本人が一番つらい 子供とはキラキラした時間を

 ――麻央さんは治療中ということで海老蔵さんの舞台のサポートとかお子様と一緒にいらっしゃる時間が非常に短くなっていると思いますが、麻央さん自身、どのように今回の病気をどういうふうに受け止めているのか、どんな言葉をおっしゃっているのか教えてください。

 誰よりも一番本人がつらいと思うんです。もちろん麻央の家族、そして私の家族、子供たち、やはり元気になりたいという気持ちと、小さい子供のそばにいられない母親の気持ち、いまそのようなご質問をいただきましたけれども、私には計り知れないつらさと戦っていると思うので、どのようなということは……。やはり、彼女もつらいときは私にそういう話もするんですけれども、気丈な部分もございますので、明るく振る舞ってくれます。そこに関しては本当にこうだ、彼女の本当の部分は今、ここでは……はい。

 ――子供さんたちに麻央さんがかけている言葉は?

 お見舞いとか、たまに帰ってきたときには、言葉というか、子供と楽しく過ごす。わずかな病院から来ている数時間、お見舞いに行っている数時間、数十分はそういった会話ではなく、キラキラした時間を過ごしているんじゃないですかね。

 ◇公表、一緒に悩んだ 存在の大きさ痛感

 ――発症が1年8カ月前ということでびっくりした。改めて麻央さんの存在の大きさを感じているのでは?

 私自身も公にするのかしないのかということで、麻央と一緒に悩みまして、いろんなことが起こるから、子供たちの生活もあるし、麻央のこともあるので、今日まで隠してというか、極秘だったんですけど、そういう中で過ごさせていただいている中で、やはり麻央がいたからこそ私が今いますし、なんだかんだいないとさびしいですし、家にいないと子供と一緒に寝ていても、子供が寝たあとに空虚な時間があったりですとか、芝居に行くときも、いつも麻央が「いってらっしゃい」「お帰りなさい」というのとは、私自身も1年8カ月、ちょっと違ったという。そういうことで改めて麻央という存在の大きさをひどく痛感しているといえましょうか(照れ笑い)。

 ――乳がんということで具体的にステージを海老蔵さんは聞いてらっしゃいますか。

 そうですね。全部聞いていますけれども、そこらへんをどうするのか、という話で。ステージということで、深刻だという言葉で一つご理解していただけるといいのかと思いますね。簡単に治らないからこそ、今、こういう時間が経過してこのような会見になっているわけですから、そういうことです。

 ――入院して、今は通院ということですが、入院した際はしこりを取り除く手術はされたんでしょうか。

 そこに至らないので今、抗がん剤治療を率先してやっていると。

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