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唐沢寿明:アドリブ連発も“とと姉ちゃん”は対応 28年ぶり朝ドラで“天才”演じる

テレビ
「とと姉ちゃん」で花山伊佐次を演じる唐沢寿明さん=NHK提供

 NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」で、ヒロイン常子(高畑充希さん)の人生最大のパートナーで、天才編集長の花山伊佐次を演じる唐沢寿明さん。約28年ぶりの朝ドラ出演となる唐沢さんは、初登場のシーンで常子に激怒するなどインパクトのあるキャラクターが話題になっている。撮影では、唐沢さんがアドリブを連発し、共演者を戦々恐々とさせているが、主演の高畑さんは「あの子はアドリブをやっても、きちんと役のままでついてくる。勘がいいね」と絶賛する。唐沢さんに朝ドラへの思いを聞いた。

 ◇28年前は妻・山口智子と共演

 「とと姉ちゃん」は、生活総合誌「暮しの手帖」創業者の大橋鎭子(しずこ)の軌跡をモチーフとしたドラマ。11歳で父を亡くしたことを境に家族の父代わりとなった小橋常子(高畑さん)が浜松から上京し、女性向けの雑誌を創刊。高度経済成長期を生きる女性に支持されていく……というストーリー。

 唐沢さんが演じる花山伊佐次のモチーフは、大橋鎭子とともに「暮しの手帖」を創刊した編集者の花森安治。天才的な編集センスの持ち主で、豪放な性格と反骨精神がありながら、ユーモアあふれる人物として描かれる。戦時中、内務省に宣伝担当として勤めていた時、常子と出会い、後に、常子にとって人生最大のパートナーとなる。第12週「常子、花山伊佐次と出会う」(6月20~25日)で初登場した。

 唐沢さんが朝ドラに出演するのは1988年放送の「純ちゃんの応援歌」以来、約28年ぶり。「純ちゃんの応援歌」は、後に妻となる山口智子さんとの共演作でもあり、約28年前の撮影を「大阪の撮影で、当時はもっとのんびりしていたイメージ」と振り返る。「とと姉ちゃん」については「ヒロインが新人ではない部分が大きい。奥さん(山口さん)が主演だった時は素人でしたから。充希ちゃんはキャリアがあるので」と話す。

 朝ドラの魅力を「ヒロインが一生懸命頑張る。今の時代に欠けていることで、応援したくなる。エンターテインメントはそこが大事。単純な感覚の方が感動があると思う。本来、テレビってこういうもんじゃないかな」と語る。

 ◇高畑充希は「勘がいい」

 唐沢さんが「とと姉ちゃん」で演じる花山は「ユニークな人というところに焦点を当てている」という。「表面的なものではなく、別のアプローチでやろうと思っている」と話し、演技について「足し算はあまり好きじゃないけど、台本にはないせりふや動きを多少加えたりしている。僕はどの現場に行っても大体同じですからね。基本的に台本通りにやろうと思っていない。もちろん基本の線は変えずに、プラスアルファで付け加えるんです。アドリブはセットを見て思いつくこともありますし、本番だけでやることもあります。次のセリフがでてこなくて自爆することもありますが(笑い)」と説明する。

 高畑さんが演じる常子と花山とのやり取りも見どころだ。唐沢さんは、高畑さんについて「あの子はアドリブやっても、ちゃんと役のままでついてくる。勘がいいね。アドリブをやっても、リハが終わると、充希ちゃんは『はいはい』という感じなんです(笑い)。だから、僕は抑えていないですね。それで押されてしまって(高畑さんが)沈んでしまうようでは、ダメですから。主役は周りがどう演じてきても、揺らがないのが大事。難しいですよね」と話すように、唐沢さんのアドリブに対して適応しているようだ。

 唐沢さんはベテランではあるが、現場では「僕が入ると、若い世代は緊張する。緊張してもいい芝居は生まれない。リラックスした状態じゃないと、ずっと集中できない。ばかげたことをやって、笑ってもらった方が、力が抜けていいんじゃないかな」とムードメーカー的な存在でもあるようだ。

 ◇スカートをはくシーンも

 唐沢さんが演じる花山のモチーフの花森安治は“天才”とも“奇人”とも言われている。唐沢さんは、花森について「絵も書けて、文章もずばぬけている。そういう人はなかなかいない。何か一つが突出している人はいるけど、トータルですごい。僕は俳優しかできない。天才は一人で全部やってしまう人なのかも」と考えているという。

 花山を演じるにあたり、花森を研究したといい「花森さんに関する本は読んだけど、動いているところも見たことがない。本には、答えが書いていない。取り入れられるものは取り入れていますが、使えないものは捨てています。そこで、どこをつかむのか? 女性を対象に出版しているので、女性を理解していないといけない……と実際にスカートをはいたりしていた。不器用なほどに、真面目な人だったんだと思います。そのあたりはお芝居に取り入れようとした」と話す。

 実際、花森はスカートをはいていたなど、ファッションが奇抜だったという逸話がある。ドラマでは「ユニークな衣装を着ています。スカートをはくシーンもあります。僕から見たら格好いいとは思えない。ただ、衣装よりも役をどうするか?を考える。衣装は着ていれば、何とかなるものですよ」と語る。

 「いい役をいただけた。楽しもうと思っている。笑えるところは笑って、感動できるところは感動できるように、シンプルにやりたい」と語る唐沢さん。後半の中心人物となる花山をどう演じるか、注目だ。

 「とと姉ちゃん」はNHK総合で月~土曜午前8時ほかで放送。全156回を予定。

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