今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。8日には、アイドルグループ「AKB48」のドキュメンタリー「存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48」(石原真監督)が公開。9日には、世界中で大ヒットを記録したSF超大作の20年ぶりの続編となる「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」(ローランド・エメリッヒ監督)、フルCG長編「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY(キングスグレイブ・ファイナルファンタジー) XV」(田畑端プロデューサー、野末武志ディレクター)が公開される。
ウナギノボリ
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「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」は、前作から20年後の世界を舞台に、再び襲来したエイリアンによって絶滅の危機を迎えた人類の必死の抵抗を壮大なスケールで描いた作品。エイリアンとの壮絶な死闘に勝利した人類は、エイリアンの宇宙船技術を基に地球防衛システムを構築して新たな襲来に備えていたが、20年後にやってきたエイリアンは重力すらも自在に操る超巨大宇宙船で各国の主要都市を次々に壊滅させる……というストーリー。大西洋を埋め尽くすほど巨大な宇宙船が重力を発して世界中のランドマークを地表から引っ張り、はがしていくさまなど、最先端のVFXによって表現された映像世界は圧巻だ。ジェフ・ゴールドブラムさん、ビル・プルマンさんら懐かしい顔ぶれに加え、新たに主人公に抜てきされたリアム・ヘムズワースさん、マイカ・モンローさん、ジェシー・アッシャーさんといったフレッシュな若手が加わり、かつての英雄たちとの“二世代共闘”も楽しめる。
「存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48」は、AKB48のドキュメンタリーシリーズ5作目。初代グループ総監督の高橋みなみさんの卒業と横山由依さんの2代目総監督就任および新体制への移行の裏で起きたドラマを中心に、国民的アイドルグループの実像に迫っている。AKB48はどうあるべきかをテーマに、古株からフレッシュなメンバーに至るまで、現在のグループの状況が一目瞭然で分かるような描き方で、まさに「存在する理由」をあらゆる角度から浮き彫りにしている。最新の撮り下ろし映像やメンバーへのインタビューのほか、同グループをブレーク前から追い続け、自らのカメラで長年撮影し続けてきた元NHKプロデューサーの石原監督が撮りだめた数々の秘蔵映像も公開される。
「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」は、人気RPG「ファイナルファンタジー(FF)」シリーズの約6年ぶりの新作ゲーム「ファイナルファンタジー15」と同じ世界観で描かれるもう一つの物語。長い戦いを続けている「魔法国家ルシス」と「ニフルハイム帝国」を舞台に、ゲームではルシス国の王子・ノクティスの視点だが、映画は国王のレギス・ルシス・チェラムを中心にして物語が展開していく。一本のアクション映画を見ているかのような感覚にさせられる、実写と見まごうほど完成度が高いCG表現に注目したい。また、ルシス国の王直属の部隊に所属する主人公のニックス・ウリックの声を綾野剛さん、ヒロインのルナフレーナ・ノックス・フルーレの声を忽那汐里さんが担当している点にも注目したい。
そのほか8日は、“サッカーの王様”と呼ばれるペレの人生初期の逆転劇を描いた「ペレ 伝説の誕生」(ジェフ・ジンバリスト、マイケルジンバリスト監督)が公開。9日は、真造圭伍さんのデビュー作となるマンガを野村周平さんと賀来賢人さんがダブル主演して実写化した「森山中教習所」(豊島圭介監督)などが公開される。
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